〇蓄えるしんどさと使う喜び(その3・金銭の貯蓄)
世界中では人口の7パーセントの人が金持ちで、93パーセントが貧しい人だそうですが、勿論私も93パーセントの中の一人です。これまで70年間生きて、50年くらい一生懸命働いてきましたが、ことお金に関しては縁がなく、このまま貧乏人で一生を終りそうです。貧乏な私はそれでも「金はなくボロは着てても心は錦」なんて強がりをいって暮らしていますが、一度でいいからお金持ちになってみたいと思うし、一億円の宝くじにも当たってみたいと思うものの、今まで宝くじさえ買うお金もないので買ったことがなく、当たるはずもないのです。
そんな私ですが、50歳の時一念発起して、60歳の定年から始まるであろう第二の人生のために、人間牧場を造る夢を見て、必要な一千万円を貯めることを決意しました。安月給なしがない地方公務員で、サイドビジネスも出来ない私が五十代の10年間で、果たして1千万円を貯めることが本当に出来るのか?、自分自身でさえ半信半疑でした。それでも「夢はドリームではなくターゲット」と、思ってやった結果一千万円が貯まったのですから驚きです。今思えば蓄えるしんどさは想像以上でした。でもその一千万円を元手に、借金をしたり補助金を貰うこともなく、自分の夢であった人間牧場を五年計画で整備し、多くの仲間とともに喜びを分かち合っているのです。
私は蓄えたお金を、蓄える苦しみ等すっかり忘れて使い果たし、手持ちのお金は元のゼロになりましたが、後悔は全然なくむしろ晴れ晴れとした気持ちです。幸いなことに人間牧場で落伍を演じるために考えた、高座本「夕日徒然草」も5冊産まれ、その売り上げもそれなりにあって、運営に必要な資金も調達できているのですから、世の中は分からないものです。人間牧場資金づくりのために始めた貯金箱貯金も、今ではすっかり自分の生活習慣になって、貯まった小銭でデジカメを買ったりして使う楽しみを味わっています。
「一千万 何が何でも 貯めてやる そんな苦労な 不退転決意」
「本当に 一千万円 貯めました お陰で夢の 人間牧場」
「貯金箱 今は習慣 なりました 小銭を貯めて ささやか喜び」
「さあ次は 何をしようか ワクワクし 夢膨らませ 貯めるしんどさ」