人間牧場

〇マムシ発見!!騒動

 昨日の朝もいつものように、ウォーキングパラダイスと呼んでいる道を散歩していました。山道や杉や桧の林を歩き終えて、双海中学校横の農道まで帰った所で、道の真ん中に何やら茶色の生き物がうごめいていることに気がつきました。「もしやヘビでは!!」とヘビの大嫌いな私は一瞬たじろきました。見るとかなり大きなマムシのようでした。人通りの少ない農道といえど、これほど人家に近い場所に、「マムシが出るなんて怖い」と思いつつ、どうしたものか見守っていました。そこへ犬を連れて散歩している顔見知りの人が通りかかりました。犬が目敏く見つけ吼え始めました。その人は何を思ったのか私に、犬をつないでいる縄を「持っといて」と渡し、近くに小走りに出かけて少し長めの竹切れを持って来て、辺り構わずマムシを叩き始めました。

 一瞬の出来事だし、その人の見事な手さばきに感心しながら見ているとその人は、やがて血を吐き動かなくなったマムシを竹棒の先で拾い上げ、近くの水が流れる水路へ何食わぬ顔で捨てに行ってくれました。一件落着とはいいながらいやはや心臓がドキドキしました。私は田舎に住んでいるし畑作業等をするのでヘビに出会うことはありますが、マムシはそんなに見ることはありません。見ても山道で車に引かれて煎餅みたいになったものなので、怖くはないのですが、目の前にマムシが現れると話は別です。私の心の中に恐怖感のようなものが芽生え、もし今朝のような助け船となる人がいなかったら、私はどうするのだろうと思いながら、散歩を終えてわが家へ帰りました。

 ふと、私が現職中シーサイド公園の人工砂浜を掃除していたころ、大雨の後大水が出て砂浜に沢山のごみが漂着した時、その漂着ゴミの中に紛れ込んで、生きているマムシが一匹流れ着いて大驚きをしたことを思い出しました。砂浜にはいろいろなものが流れつきますが、海は海水ゆえまさか生きたマムシが流れ着くなんて、誰も思わないはずです。危うく噛みつかれ災難に遭うところでしたが、難を逃れたマムシの話題は今も私の記憶の中に鮮明に残っているのです。
 また講演で訪れた奄美大島瀬戸内町の、役場裏に設置したハブ保管水槽の中に、住民から買い上げたハブがうようよしている姿を見た記憶も心の隅に残っています。
 生き物を殺す殺生は、余り好きではありませんが、人間に危害を加えるマムシはほおっておくと大変なことになるので、人の協力を得て殺してしまいました。今朝のマムシ殺傷処分事件は、事件にならない事件として、「これにて一件落着」となりました。

  「時ならぬ マムシ騒動 驚いて 犬もワンワン 私もブルブル」

  「いや凄い 田舎の兄ちゃん 竹棒で マムシ叩いて 水路にポイと」

  「学校の 横の農道 こんなとこ マムシ出るとは 思いもよらぬ」

  「漂着の ゴミに混じって 流れ着く マムシしたたか 思い出しても」

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