人間牧場

〇人は何歳まで活躍できるのか!!

 昨日の新聞朝刊一面に、エベレスト最高齢登頂に成功した30歳の三浦雄一郎さんの快挙が載っていました。冒険家ですから色々なことに挑戦するのは当たり前でしょうが、三浦さんは70歳の2003年と、75歳だった2008年に2度、同じ山に登頂しているのです。76歳の時スキーの事故で骨盤と大腿骨を折る大怪我をしたにもかかわらず、その怪我をリハビリで克服しての登頂だけに、世界最高峰8848m+史上最高齢を4歳上回る快挙の裏には次男豪太さんや、シェルパ6人の献身的なサポートもあったようですが、それにしても「凄い」の一言に尽きるのです。

 エベレスト登頂のこれまでの記録は、08年に76歳で成功したネパール人の男性(81)ですが、この男性も登頂を目指しているという情報もあり、成功すれば三浦さんの記録は塗り替えられることになりますが、記録とはいつかは破られるものだから、今の記録に大きな拍手を送りたいと思います。
 ふとあくなき挑戦を続けている三浦さんと自分をダブらせながら、「人は何歳まで活躍できるのだろう」と思い始めました。私は今68歳です。三浦さんに比べればひと回りも若いのに、少し体力と気力の衰えを感じながら日々を生きています。気力も体力も衰えないよう極力努力しているつもりですが、それでも折に触れ年齢を感じ、年齢のせいでこうなると年齢のせいにして、諦めているようだと、三浦さんのことを思いながら、「まだ老け込む年ではない」「まだ鍛えようと思えば鍛えられる」と思うことにしました。

 ある心理学者が、「人は希望を失った時年齢に関係なく老いる」「希望を持て生きれば青春は永遠にその人のものである」と言っています。私より若くても既に希望を失っている人だっているのですから、三浦さん程はできないけれど、これから先も希望を持ち続け、気力と体力と知力を鍛えながら、希望的目標に向かって頑張ろうと思いました。妻に言わせれば私は「頑張り過ぎる」で、年齢相応の生き方をして欲しいようです。気力も体力も知力もないのに過度に頑張ると、「取り返しのつかない失敗をする」と危惧しているようですが、まあそれなりに少しだけ背伸びをして、老いのスピードを遅らせなければならないようです。
 最近人間牧場へやって来る人から、「あなたの次の夢は何ですか?」と聞かれることがあり、ドキリとすることがあります。適当にお茶を濁す言葉で言い逃れしている自分に、思わずハッとするのです。ああまた心に湧き始めた夢がうごめき始めました。

  「ヒーローにゃ ナンバーワンや ベストワン 色々あるが 努力の結果」

  「ある人が 山があるから 登るんだ 言った言葉を 思い出しつつ」

  「平凡に 生きて欲しいと 言う妻に これが俺流 平凡という」

  「次の夢 実現するにゃ それなりの 覚悟必要 言い聞かせつつ」

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