〇三男の転勤に伴う移転の手伝い(その2)
東温市の桜三里を11号線で下ると、間もなく国道に西条市という看板が見えてきます。ここは旧丹原町ですが西条市と平成の大合併で合併したため、西条市の圏域がこのように広くなったのかと実感しました。昔は賑わった小松のりんりんパークもすっかり様変わりをしていて、横目にしまなみ海道や旧小松町役場を見ながら加茂川を渡り、西条の中心部へ入りました。川岸の向うには満開を迎えた桜が、石鎚連山を背景に美しく映えて見えました。若い頃友人の誘いで、西条のだんじり祭りを見に来たことを懐かしく思い出し、妻にその模様を話してやりましたが、息子の転居もあってそのだんじり祭りを、妻にも見せてやりたいと思うのですが、息子は警察官のためだんじり祭りは警備に忙しく、多分それどころではないようです。
息子が新しく居を構えようとしているマンションは西条市飯岡で、到着すると大家さん夫婦が迎えてくれました。聞けばその方は職場の上司になる人の持ち家だそうで、転勤あいさつの折すんなり入居を決めたようです。2階建て10棟の一番入口の部屋でした。早速荷紐を解き荷物を下ろし始めましたが、大家さんも手伝ってくれて、多くの荷物を順番に部屋へ運び入れました。部屋は和室もあって3部屋で、一人住まいには広過ぎるほど充実していていました。昼を少し過ぎていましたが運び入れや片づけを続行し、何とか午後1時前に移転を完了しました。妻は整理整頓をしてやりたいような雰囲気でしたが、息子はぼちぼち片付けるからと断り、大家さんにあいさつしてマンションを出ました。
近所の和食レストランに入り、少し遅めの昼食を食べました。注文したのは引越しそばならぬ、引越しうどんのついた寿司定食メニューでしたが、正月以来久しぶりに息子と水入らずの食事をしました。息子は花粉症のようで鼻をシュンシュンさせていて、妻はそのことや日ごろの食事のことが気になるようで、幾つになっても親の気苦労の種は尽きぬようです。
再び元来た道を引き返し、伊予市の明け渡すマンションに戻り、3人で最後の掃除をしました。窓や水周り、床等を少し丁寧に拭き掃除をして、ごみをトラックに積み込み作業を終えました。息子はその後ビルを管理している人に立ち会ってもらい、引渡しをしたそうですが、目立った汚れもなく敷金のいくらかを戻してもらったようでした。ほこりに汚れたままでは家に帰れないため、ごみを積んだまま近くの温泉まで走り、持っていっていた衣服に着替え、綺麗さっぱりしてわが家へ帰りました。新任地での息子の今後の活躍を祈っています。
「平成の 合併により トンネルを 抜けるとすぐに 目指す西条」
「携帯で 今はどこかと 尋ねられ 西条言うと 斎場間違い」
「満開の 桜見ながら 西条へ 今年の桜 思った以上」
「ごみ積んで 温泉でかけ 汗流す 普通はしない 今日はへっちゃら」