人間牧場

〇今日は一日広島へ出張です(その1)

 広島双葉ライオンズクラブの招きで、今日はこれから松山観光港へ行き、連絡船で広島宇品へ渡ります。講演は午後からなので終わって帰るのは夜遅くになりそうです。今日は海を渡るので「海外旅行ですよ~」。報告は帰ってからにします。行ってきます。

 

手前が新しい橋、向こうが古いループ橋
手前が新しい橋、向こうが古いループ橋

 今朝こう書き残して家を出ました。今日はラッキーにも家を出る時は、霧のような小雨が降っていましたが、重信川にかかる大橋をわたる頃になると雨は止み、妻が持たせてくれた傘が恥を書きそうな雲行きでした。観光港前の馴染みの駐車場に車を置いて高速船に乗り込みました。いつものことながらこの高速船は松山と広島を僅か1時間10分で走る優れものながら、船賃は飛行機並みで、片道6900円もするのです。私の場合はシニア割引制度があって、免許証を提示すれば20%も安くなるのです。それでも往復1万円は割高で、時間に余裕がある人は片道半額のフェリーを利用しますが、時間は2時間30分かかるのです。

呉港の大和ミュージアム周辺
呉港の大和ミュージアム周辺

 今日の瀬戸内海は穏やかで波風も殆どなく、芸予の島々を左に右に見ながら進みました。音戸の瀬戸にはループ式の橋が架かっていますが、最近その橋と並行して高速道路の新しい橋が架かっていました。高速船やフェリーで何度もこの細い運河のような瀬戸を通過しましたが、清盛ゆかりの音戸の瀬戸を通る度に、平清盛が沈み行く夕日を扇で止めたという逸話を思い出すのです。
 高速船は途中呉の港に立ち寄ります。ここは戦前は海軍、戦後は海上自衛隊の重要な港となっているのです。周りには平和な世の中ですが潜水艦や軍艦が何隻も係留されていて、また近くの造船所のドッグでは10万トン以上の山のような大きな船が造れています。また呉港には大和ミュージアムや潜水艦を屋外展示していて、船の上からもそれらの幾つかを見ることができるのです。

会場に飾られた私の講演会演題
会場に飾られた私の講演会演題

 宇品に着くと、紙屋町行きの市内電車に乗りました。今日の会場は袋町にあるエンジェルパルテというホテルなので、電車を降りてゆっくり歩いて会場へ行きました。玄関で今回口をついてくれた宇田さんが温かく迎えてくれました。早速控室に入り、私の講演の後で講演する予定の山本みずきさんと二人、別室へ案内され、用意してもらった美味しい昼食をご馳走になりました。山本さんは福岡県にある筑波女学園の生徒会長を務める高校三年生で、既に慶応大学法学部に進学が決っているという才媛でした。若い人との交流は何かパワーを貰ったような力強さを感じました。
 13時に開会し13時10分から時間通り90分間「地域おこしの智恵」というタイトルで、話をさせてもらいましたが、いやはや終始和やかな雰囲気の講演会となりました。私は講演会が終ると放免だとばかり思っていましたが、30分の山本さんの話が終ると、司会を交えて3人の鼎談が予定されていて、その間受付で参加者が買った私の自著本にサインを求められ、名刺を交換したりサインをしたり、汗だくのとなりましたが、乱筆ながら何とかその場をしのぎ、名刺も持っていった80枚近くの名刺がまったく空になる盛況ぶりでした。

  「雨上がり 傘が恥かく 春の朝 高速船は スイスイ走る」

  「歳をとる つまらんことと 思いきや シルバー割引 顔がほころぶ」

  「広島は 訪ねる度に 街の顔 変わり驚く 百万都市だ」

  「原爆が 落ちて壊滅 したけれど 助ける人なし 自助努力にて」

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