○東京からの講演依頼
「若松さんですか。実は私は東京の○○という会社の者です。以前にも何度か講演の依頼をさせてもらいましたが、今回も講演をお願いしたいのですが宜しいでしょうか」と、東京から電話が入りました。「いいですよ。どちらでしょうか?」と聞くと、「5月8日に伊予市へお願いしたいのですが」と、信じ難い返答です。「えっ、伊予市ですか?。私も伊予市に住んでいるのですが・・・・・・。」「はい、その伊予市のファーマーズマーケットいよっこらという直売所の利用者総会での記念講演をお願いしたいのです」。
いやはや驚きました。合併して伊予市となった、その私の住んでいる街へわざわざ東京を迂回して講演依頼があるなんて、初めてのことだけにもうビックリしてしまいました。
私への講演依頼は、私が個人的な活動をしているため、電話やメールで私に直接依頼があるのですが、時たまこのような講演の口入れを職業とする会社からも依頼があるのです。これら口入れ会社の対応は中間リベートを取るだけあって対応が素晴らしく、講演先の依頼条件にあった人を探し出し、講演の全てを相手に代わり、私に代わりかゆい所に手が届くほど綿密に仲立ちしてくれるのです。今回は講演先が近いため自家用車で行くことになりましたが、時には航空券や列車のキップや、往復行程表まで沿えて送ってくれるのです。送られてきた航空券が、飛行機のチェックインの時点でファーストクラスと知って驚いたり、宿泊先のホテルが豪華な部屋であったり、まあ微細な気配りなのです。
前日も当日も東京の会社の担当者から確認の電話が入り、促されて会場となっている伊予市の元厚生年金センターへ出かけました。2階の会場には200人ほどの人が集まっていましたが、同じ市内なので顔見知りも知人友人も多く、照れ笑いしながら講演の始まるのを待ちました。受付の三谷さんという女性は、かつて伊予農協上灘支所の金融窓口に勤務していた方で、お互い昔の事ながら名前と顔を覚えていて、懐かしい出会いとなりました。
90分ばかりの講演はあっという間に終わりました。ハーモニカのリクエストがあったり、帰ってからその日の講演の感想が参加者から何本も電話で届いたり、嬉しい反応が幾つかありました。帰宅途中味芳という料理屋さんで主催者主催の食事会があり誘われ、満腹の手合いで帰りました。
昨日口入れ会社から事務手続きの封書が届き、今日手続きを終らせれば一件落着ですが、いやはや驚いた顛末でした。私のような者もお粗末ながら、色々な口入れ会社の講師名簿に名を連ねているようで、この歳になっても講演依頼があるのですからあり難いことです。私への講演依頼は携帯かメール、それに自宅の電話が使われますが、自宅の電話の取次ぎは留守が多いので、電話に出る息子嫁と妻が私に代わって取り次いでくれます。その殆んどは「私のの携帯電話に直接かけるように」と、携帯の番号を知らせれば済むのですが、時には相手の用件と連絡先をメモして渡されます。この日はお土産にいただいた高価な霜降り牛肉を、妻と嫁が半分こして美味しくご相伴に預かりました。目出度し目出度しでした。
「東京を 経由講演 依頼来る 聞けば地元で 驚きました」
「口入れの 会社担当 丁寧で 微細気配り 有難きこと」
「口入れの 会社の講師 名簿載る 時々依頼 これも驚き」
「霜降りの 牛肉土産 妻と嫁 二つに分けて この日すき焼き」