人間牧場

○長崎県諫早への旅(その3)

私のお相手を一日していただいた小川課長さん

 今回の長崎県諫早への旅は、諫早市社会福祉協議会から諫早市民生児童委員協議会連合会総会の記念講演へのお招きでした。人口15万人近くの長崎県第三の都市ともなると民生児童委員の数も300人を超えていて、少し離れた郊外の高台にある諫早文化会館中ホールは満席状態でした。
 列車の都合で会場へは午前中に到着しましたが、行く場所もなく講師控室で小川課長さんを相手に3時間近く色々な話をしました。12時30分の受付開始時間になると、会長さんや諫早市長さんも見えられ、慌しく名刺交換した後開会式のあいさつをするため出て行かれ、控室は再び私と小川課長さんだけとなりました。小川課長さんは地元の大学で福祉に関する講義もされているようで、女性ながら比較的私とよく似た二束の草鞋を履いているようでした。

諫早湾の象徴水門を車窓から

 そのうち長崎市と合併した香焼町の公民館に勤める武次さんがやって来ました。武次さんとは20年来の友だちで、香焼町へも講演に招かれて出かけたり、生涯学習の必要性を強く感じている気の会う人の一人なのです。聞けば長崎県下の仲間に呼びかけ昨年社会教育支援草社の会を立ち上げたようで、第一線を退き再任用で同じ香焼公民館職員として働きながら、元気に活動していることを聞き嬉しく思いました。私も公民館のOBで組織している愛媛県公友会の会長になっているので、これまたよく似たことをしていると苦笑いをしてしまいました。
 講演は予定通り14時30分から始まり16時までの90分、参加者の反応のよさに助けられて淀みなくお話をすることができました。終了後直ちに迎えに来たタクシーで諫早駅へ向かい、JR特急白いかもめに乗り、車窓に広がる干いた有明海を見ながら長崎を後にしました。

幻想的なミストつきミュージック噴水

 午後5時を回っての列車は佐賀駅から混み始め、自由席だったので通路もデッキも立っている人が沢山いました。博多で連絡している特急ソニックに乗り小倉を目指しました。博多を中心に発着するJR九州の列車は形や色調にどれも特長があって、見飽きないものばかりです。特に白を基調の特急白いかもめや黒と赤の配色が九州らしい特急ソニックはどこか旅の風情を感じさせてくれまあいた。
 丁度良い時間に小倉に着き、駅前で軽い食事を済ませ駅周辺を少しだけ歩きましたが、海に面した駅前広場のミュージック噴水はミスト(霧)が発生し、カクテル光線に照らされて見事でした。その場所は来訪者も若いカップル一組と私ともう一人の行きずりの人の4人だけで、何とも贅沢な見学となりました。

  「久方に 長崎友人 出会いたる 益々盛ん 嬉しくなりて」

  「諫早の 水門車窓 消え行きて 次の機会は いつになるやら」

  「干潟見せ 有明海は 静まりて 遠望はるか 雲仙山並み」

  「この海も わが瀬戸内海と 続きたり 不思議思いつ 車窓眺める」

 

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