人間牧場

〇年賀状作りと注連縄作り

 今年も残すところあと6日となりました。毎年のことですが、私にとってやり残した仕事がまだ2つあります。一つは年賀状作りです。私には山のようにという表現がぴったりのように毎年沢山の年賀状が届きます。その一つ一つをパソコンの筆王というソフトを使って入力するのですが、退職した時仕事上の人を削り、1000人の名簿を約400人に絞り込みました。それ以上は来ても出さないと心で決めていたものの、結局は一枚また一枚と増えて、結局は今年も年賀状を扱う馴染みの人から600枚の年賀状を買い求め、この20年来印刷をお願いしている岡田印刷の大見さんに、無理を言って印刷してもらっています。

今年作った年賀状

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当は裏も表も手書きがしたいのですが、私は日常的に今年も365日(今のところ359日)、つまり一年中毎日3枚のハガキを手書きで書いているものですから、年賀状くらいは手間を省いて印刷でやろうと心に決めているのです。昨日パソコンに入力している5組の中から一番多い001組を画面に呼び出し、亡くなった人を消去したり住所移転した人などの住所録を思いつくままに修正しました。そしてプリンターに裏面印刷している年賀状を差込み、プリントアウトしました。プリントアウトも意外と時間がかかって300枚を作り上げるのに12時間余りがかかりました。それでも作り上げる予定の年賀状の約半分以上は仕上がったので、今日中には何としても仕上げて、郵便局へ持って行きたいと思っています。

 もう一つの仕事は注連縄を作ることです。わが家には93歳の親父がいて、元漁師らしく縁起を担ぐものですから、注連縄を作る日は暦を見て大安か先勝の日を選ばなければなりません。最近はどの家も注連縄飾り等殆んど形骸化して、買ったもので済ませたり、中には注連飾り等しない家庭も増えてきました。「わしが生きている間はお飾りぐらいは作れ」と親父はかたくなに注連縄飾りを作るよう強要します。それは私が既に小学生の頃注連縄飾りの作り方を親父から、厳しく伝授してくれているからこそできるのです。今日も先勝ですから、朝食が終ると親父の隠居のストーブの前で午前中注連飾りを作る予定です。

 

ストーブの前で2時間で作った注連縄飾り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注連飾りを買い求めても注連飾りをしなくても正月は迎えられます。しかしわが家の先祖が営々と伝えてきた伝統や風習を、私の代で終える訳にはゆかないと、自分自身に言い聞かせていますが、わが息子や孫の代になると注連縄作りを伝授していないので、途絶えることになりそうです。息子に伝えるべきことを伝授していない愚かさに、今頃気付いていますが、まだ間に合うかも知れないと思いつつ、今年も同居を始めた息子は暮れの仕事の追い込みで忙しく、伝授することはできないようです。
 一昨日孫たちと遊んでいて道で転び、両手を負傷してしまいました。大分直ったようですがはてさて今年の注連飾り作りは、上手く行くでしょうか。親父は既に藁をそぐって準備を終っているようです。

  「年賀状 裏も表も 印刷で 心苦しく すきま風吹く」

  「年賀状 今年は五百 五十枚 寒さの中を 全国くまなく」

  「注連飾り 縁起かついで 先勝の 日を選びつつ 今年も作る」

  「子や孫に わが家伝統 伝えずに 途絶えてしまう 胸が痛みて」   

[ この記事をシェアする ]