○ああ定年
リタイアして4年があっという間に過ぎました。普通の人であればこの4年間は本当の意味での社会人になるためのフライト訓練みたいな時期なのでしょうが、私の場合社会人としてフライトする訓練は50歳代の10年間をかけて訓練していたので、リタイアと同時に即独立フライトでした。それでも十分時間をかけて臨んだフライトも慣れないことがいっぱいあって、最初は戸惑うことばかりでした。給料が入らなくなった家庭の経済的組み立ては、妻の涙ぐましい努力によって乗り切りました。毎日出勤する生活リズムの狂いによる健康的生活習慣もサンデー毎日に多少の戸惑いもありましたが、すっかり板についてストレスがないだけむしろ以前より健康になったように思います。それまでおろそかにしてきた社会的付き合いは、一気に自治会長などの想い役職を持たされましたが、社会への恩返しと思い誠心誠意努力して、地域に深く溶け込むことができました。こうしてみるとこの4年間は私にとって、むしろ以前より充実した暮らしができるようになっているのです。ある意味誰もから羨ましがられる理想のリタイア生活をしているようです。
数日前、この春定年退職する友人から相談を受け、リタイア生活のイロハを教えてくれと言われました。彼には多少の批判はあっても天下りという再就職の道が開かれているようですが、彼は常々「天下りだけはしたくない」と言っていました。しかし現実的に彼のような一般的な人間に、天下り以外の仕事が見つかるほど世の中は甘くないと話してやりました。奥さんもそのことを理解していて何とか年金が満額出る年齢まで、例え細々とでも働いてほしいと言っているようでした。
退職後のイロハについて例をあげて話しました。
①地元の役職は進んで受ける。
②健康には特に注意して体力づくりをする。
③見栄や無駄を省いて経済的自立を図る。
④酒と賭けごとはほどほどにする。
⑤遊び心と趣味を持つ
⑥これからの生活設計を立てる。
⑦家族と向き合って生きる。
⑧情報手段を持つ。
⑨旅をする。
⑩これまでの人生をまとめる。
もう一週間もすれば、彼の役職も名刺もなくなります。元の役職や名刺は前だとか元をつけないと使えないのです。しかし前や元などつけて過去の栄光を見せびらかせても何の役にも立たないことを、これからしばらくの間は身にしみて思うことでしょう。そして役職の重みですり寄っていた人たちは冷たく去って行くのです。
私は退職後のイロハで書いていることを今も実践しています。地元の役職は学校の評議員や少年少女おもしろ教室の実行委員長に至るまで楽しくやっています。健康に留意して自分でできる体力づくりや、人間牧場の草刈り、家庭菜園などに汗を流しています。大学や講演などに出かけかろうじて経済的自立をしています。酒も賭けごとも一切していません。遊び心と趣味は旺盛で人間牧場を舞台に活発に活動しています。85歳まで生きる生活設計に基づいて生きています。リアイアしてこの4年、疎遠だった家族との関係は随分改善されました。インターネットも、毎日2本ずつ書いているブログも、また年輪塾ネットも情報の広がりを見せています。旅は言うに及ばず北海道から沖縄まで楽しい旅を続けています。これまでの人生は折にふれ自著本でまとめています。
私の人生を彼に押し付ける気持ちは毛頭ありませんが、やはり自分がどう生きたいのかというポリシーが、自分の生きる支えにならねば生きている意味がないのです。
「今年また 迷える羊 野に下る 生きる手だてを 考えないと」
「四年過ぎ 五年目突入 ゆるぎない 決めた想いを 一つ二つと」
「この三日 夜は地元の 集会に 俺やこれやと 楽し出会いが」
「わが財布 そっと満タン なっている 妻の配慮が 嬉しこのごろ」
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若松さんのように、心得を作って頑張ってる人は
少なくて・・・多くの人が 「濡れ落ち葉」 になるんですね~
定年後の夫婦の試練ですね(笑) 私のように
結婚して以来 毎日3食共にしていると、目の前に いても 見えないんです(笑)
進化して 保護色になる???