shin-1さんの日記

○季節の便り第一便

 青い国四国にも遅い秋がやってきて、県内各地から秋の便りが届くようになりました。特に紅葉の便りと秋の味覚、それに秋祭は新聞もテレビも毎日のように報道しているのです。伊予路では松山祭りや西条・新居浜の大きな祭りも一応終わりましたが、これからは地方の祭りへと移って行くのです。先日八幡浜へ友人を送って行った帰り道、八幡浜舌田の海沿いで獅子舞を見ました。長閑な漁村のお旅所に近所の人が集まって、笛や太鼓に合わせ賑やかに獅子舞が舞っていました。

 このころになるとみかん産地の愛媛では、極早生品種に代わって早生品種の取り入れが始まり、にわかに忙しくなるようです。昔はわが家でもみかんをたくさん作っていたので、母がミカン畑でミカンの収穫作業に追われ、私も暇を見つけては手伝いましたが、母が亡くなる前から私の忙しさもあって荒れ放題となり、残念ながら今は皆無となってしまいました。

 でも、愛媛といえばみかんと連想されるほど知名度の高い特産品なので、わが家では日ごろお世話になっている全国の仲間に愛媛の味、若松の味としてみかんを送らなければならないのです。春先の晩柑類や甘夏みかん、夏のハウスみかん、この頃の極早生、わせみかん、正月用のみかんを合わせると一年間に送るみかんの量は数えきれないほどなのですが、これらの箱詰めは主に郵便局を介して全国に発送しているのです。

 昨日は頼んでおいた友人からみかんが10箱届きました。今年は天候も良く味も良いようですが、今回届いたみかんはマルチ栽培といって、地面に銀色のシートを敷いて極力水分を抑え、銀色シートの反射によって味を濃くするような栽培方法で育てたものなので、先日松山市で開かれた総理府派遣第10回青年の船班長会でお世話になった方々にまず第一便を送るべく、昨晩あて名書きして今朝郵便局の窓口に持って行き発送を完了しました。郵便局の話だとすべて明日中に届くようなので安心しているところです。

 郵便局も民営化になって小荷物や宅配事業のノルマがあるようで、郵便局の駐車場に軽四トラックで積んで行くと局員がわざわざ運んでくれたりするサービスぶりでした。

 世の中は便利になったもので、このみかんが明日には全国の家庭に届くのですから驚きです。私がまちづくりの仕事や講演行脚をしていることもあって、わが家には郵便局員や宅配員が驚くほど全国各地の友人知人から特産品が送られてきます。その対応はもっぱら妻が細かく対応してくれているのですが、これも人間関係を大切にする手立てなのです。

 先日は新潟県に行く途中、ほくとう総研の清水さんの案内でぶらり立ち寄った、越後湯沢ぽんしゅ館の高村秀夫さんからは美味しい魚沼産のこしひかりが届きました。週末にやってきた娘はこのお米を食べて「今まで食べたお米の中で一番おいしいご飯だ」と驚き、おすそ分けをして取って帰りました。妻は中山町産の栗を手に入れ送ったようですが、「四国から栗を送るの?」と思いましたが、高村さんからは喜びのハガキが届きました。

 まるで物々交換ののようなこうしたお付き合いも嬉しいもので、みかんを食べながら私のつまらない顔でも思い出してほしいと願っています。

  「秋便り みかんに託し 郵便で 明日の夜には みかん囲んで」

  「あの顔や この顔思い あて名書く 宅配ラベル 行先示す」

  「送り賃 高いといつも 思いつつ 自分が持って 行けぬジレンマ」

  「愛媛では みかん稔ると 秋深く 空にイワシの 雲が浮かんで」  

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