○二回目の子ども未来塾
昨日は久しぶりの朝からどんより曇った雨模様で、松山考古館での第二回の子ども未来塾も、戸外で予定したプログラムが消化出来ず、さてどうしようかと思いつつ会場へ行きました。松山公園への進入口は二つあって、正面玄関が閉まっていたため守衛のおじさんに裏口を案内されてのですが、細くて曲がりくねった住宅や学校付近も不案内で裏口も閉まっていて、結局元の正面入口まで帰ってしまいました。カーナビでも見つけることが出来ず、田舎者であることの自信を益々深める結果となりました。
会場では既に集会が始まっていて、前回の私の話した話の要約レジメの発表をしている最中でした。私はレジメに沿った話が苦手で全てアドリブでやるものですから、「こんな話ししたっけ」なんてことがあり思わず苦笑や汗顔でした。それにしても私の話をメモしてちゃんと資料として使うのですからお見それいたしました。
昨日の作業はこれまでの集会で出た参加者の意見を基にした「楽しい公園づくり」がテーマです。参加者一人一人に公園の「夢」を発表してもらいました。そしてその中から多かった「ブランコ」をテーマに「どんなブランコが欲しいか」夢を絵に書いて発表しました。この作業は大人も子どもも同格で、むしろ子どもたちの発想に軍配が上がる大事なものです。私は皆で手お上げて決める夢グランプリと夢準グランプリに、持参していた竹トンボを贈呈することにしたのです。子どもたちの目の輝きが俄然と違ってきて、グランプリも準グランプリも子どものアイディアが選ばれました。
グランプリは「三段式ブランコ」、準グランプリは「ハラハラドキドキブランコ」でした。子どもたちの発想は素晴らしいと思いました。さてこの二つのブランコ案を整理して①どんな公園を作りたいか(夢を見る・夢を描く・知恵を出す)、②何をテーマにするか(自然・植物・動物・遊び・過去・未来)という導入部分を話しました。そしていよいよその夢を実施に移す手順として③何処を使うか(場所・予定地マップ)、④誰と誰がするか(人数と組織・自分の役割・ボランティア)、⑤何が必要か(材料と予算・指導者・それは何処から確保するか)、⑥何処の許可を誰が得るか(許認可・周辺景観とのマッチ)、⑦工期と行程、⑧安心と安全の確保(強度とメンテナンス・事故対応)、⑨完成の確認と微調整などについて話し、最後は⑩造った公園を使ってどんなイベントを考えどんな情報を発信するかについて、6W2Hの作業に入りました。
①WHO(誰が)、②WHY(何故)、③WHOM(誰に)、④WHEN(いつ)、⑤WHER(何処で)、⑥WHAT(何を)、⑦HOWTO(どのように)、⑧HOWMUCH(いくら)などを考えると面白いアイディアや具体的な作業がどんどん見えてきて、子どもも大人もみんなが年齢を忘れて楽しいディスカッションとなりました。
そしてその内容についてその都度発表しあい、人の意見や自分たちの作業について確認しあいました。
最後は余り時間がなかったので深く踏み込めませんでしたが、公園とアートというアカデミックな課題にも挑戦し、夢描きで終了です。9時30分から12時30分まで延々3時間、トイレ休憩もせずにあっという間に終わった感じがしました。この作業を通してまちづくりへの「参画と協働」という極めて大切なことを若い人たちに学んでもらいました。県内各地でこんな身近なまちづくり学習をどんどん増やして行きたいものです。
「大人より 子どもの方が 豊かです 柔軟発想 グランプリ得る」
「三段の ブランコ絵に書く 子どもの目 キラリ輝き 褒美嬉しく」
「いい人に いい人集まる まちづくり キーマンあなた 嬉しじゃないか」
「長旅の 果てに着いたる 目的地 一から出直し 新たな気持ちで」