○暑中お見舞い申し上げます
「毎日暑いねえ」で始まる朝のあいさつ。梅雨明け間もないうっぷんを晴らすように連日30度を越す猛暑が続いています。全国の親しい友人からは沢山の暑中見舞いが舞い込んで、暑中見舞いをまとまって出さない私としてはちょっとしたパニック状態になっています。というのも暑中見舞いをより分けながら返事を出さなければならないからです。連日10枚以上のハガキを書くのですが間に合わなくて、失礼する人がいるかも知れませんが、このメールでご勘弁願います。
さて、私の元に届いた一昨日だけの暑中見舞いを見てみると、人それぞれに工夫を凝らしていて私にとっては大切にしまって置きたいようなものばかりなのです。
先日女性3人だけで人間牧場にやって来た宇和島の川口律子さんは、何とNO1、NO2と2枚シリーズでのハガキです。「一枚ではとても書き足らなかった」と言わんばかりのアピールが存分に伝わってくる内容です。私も時々このように2枚に書くことがあります。「それ程書くことがあるのなら手紙の方がいいのに」と思うのですが、受け取った方はとても嬉しいのです。
広島総領の和田芳治さんからは自慢の絵に添えて言葉ハガキが送られてきました。人間牧場で開いた逆手塾の心境を「歩みつづけていればいい人、いい営みと出会える。またまた確信しました。芽吹いたものに『水やり』を、是非私のふる里へも。六」と味わい深い言葉が添えられていました。
島根県益田市の大畑伸幸さんからは複写ハガキです。ハガキに凝っている人がよく使うのですが、私はまだやったことがありません。複写ハガキは書いた内容が手元に残るのですが、ただでさえ家中がハガキだらけなので大畑さんの真似は出来そうもありません。大畑さんは先日人間牧場へ来られましたし、私が先日講演に行った折、激しいどしゃ降りの中を田吾作という飲み屋で歓待をしてもらった感想を書かれていました。
広島県福山市の平井悦夫さんは「ときめ木堂の悦びタイムス」というハガキ通信を送ってくれました。もう148号にもなるようで凄いの一言に尽きます。彼もハガキの達人で、私は彼からハガキの極意を教えてもらったのです。彼のハガキの特徴は空白がないほどはがきを存分に利用することです。表も裏も文字でびっしりです。今月号には韓国旅行のことが書かれていました。
夕日に詳しい上村修三さんからは東京転勤の知らせと、東京駅で立ち寄った新潟夕日写真展の模様が、その展示会で手に入れた美しい夕日の絵葉書にしたためられて送られてきました。上村さんは折に触れ夕日の情報を私に流し続けてくれる人で随分博学な人です。一度会いたいと思いつつその夢は未だに実現していないのです。
島根県益田市の広畑信恵さんからは、先日種公民館で開かれた時、控え室でツーショットで撮った写真をプリントして送ってくれました。「女房妬くほど亭主持てもせず」ですから、わが奥さんも「可愛い人じゃねえ」で軽く流されました。彼女とは島根県六日市町で知り合い、長年の念願が叶って種公民館に呼ばれたのです。秋には人間牧場へ来るそうです。
喜多郡内子町大瀬の明応寺の仙井和子さんは私の話を最近2度も聞かれたお寺の奥さんです。9月12日に人間牧場へ来られる約束ですが、合掌と結んだハガキは何となく気品が漂っています。明応寺も一度は訪ねたいお寺です。来月はお盆月で何かと仏事も多く大変でしょうが頑張って夏を乗り切ってください。
広島県海田町の杉本幸穂さんからは先日行った広島自治研修センターでの講義への感想がしたためられていました。「心の底から自分のまちを愛して。心の底からまちづくりを楽しんで。心の奥底にはひたむきで真剣な思いを秘めて。ハーモニカの音がやたらとあったかくて優しくて。」と結んでおりました。9月30日には再会予定です。
人にめぐり会って人を気遣うハガキを書く、暑中見舞いのハガキ一枚一枚の向こうに人との出会いのドラマがあるのです。今日はどんな出会いのドラマが生まれるのでしょうか。楽しみです。
(昨日の夜、このブログを書いて登録配信したつもりが、「自分のブログを見る」をクリックすると何にも出てきませんでした。眠気眼の仕事は得てしてこういうものです。同じ文章は書けませんでしたが、同じ文章を2度打つと随分早く仕上がりました。)
「この文章 書いたつもりが ミスをして 全て消されて また書き直し」
「机上 暑中見舞いの ハガキ積み 汗だく書いた またもや届く」
「うふふふふ 俺と彼女の 写真見て 思わずにやり 何笑ってるの」
「メールが主 次第におっくう ハガキ書く 顔を浮かべて お元気ですか」