人間牧場

〇レモン電池

 孫たちの冬休みもいよいよ終わりのようです。新型コロナの影響で冬休みには学習の遅れを取り戻すべく、かなりの量の宿題が出ていたようですが、2人の孫は正月を楽しく過ごそうと、頑張って年内に宿題を済ませたようで、中一の兄希心は部活のサッカーに出かけましたが、実験の好きな小五の弟奏心は、レモン電池を作るのだと、私にレモンを欲しいとせがみました。

小五の孫奏心が作ったレモン電池

 年末にじゃこ天の店先で買ったレモンがあったので渡すと、早速ダイニングに籠って何やらやっていました。夕方レモン電池が完成して豆電球が点いたから見て欲しいと、私の書斎にやって来たのでダイニングに入ると、早速レモン電池の構造蘊蓄を話してくれました。化学など余り知らずどうして電気が点くのかも分からぬまま、その探求心や頑張りを褒めてやりました。

 中一の孫も小五の孫も成長するにしたがって、私との距離がだんだん離れて行くような気がしています。それだけ能力と自立の速度が上がっているのだと理解はできますが、これまで育爺を自認して、孫とあれこれやることに喜びを感じていただけに、少し寂しい気もしますがこれが現実だと諦めています。外孫二人も下は中学受験を昨年終わったものの、上は今年大学受験です。

 進化する上向きな孫と、退化する一方の後期高齢者の私の間のズレは益々大きくなり、そのスピードは留まるところを知りません。救いは今年3歳になる女の子の孫娘です。その孫娘も幼稚語から少女言葉に変身しつつありますが、まだ当分の間私たち夫婦の癒やしの源泉となってくれることでしょう。そのうちこの孫にも溝を感じるのかも、それが人生かも・・・・。

「冬休み 間もなく終わる 孫たちも それぞれ日々を 楽しみ過ごす」

「レモンない いきなり孫が 欲しがって 理科の実験 レモンで電池」

「あら不思議 レモン電池で 豆電球 点いて平然 少し自慢し」

「進化する 孫に比べて 退化する 私の間 溝深くなる」

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