人間牧場

〇何と一箱一万円のティッシュペーパー

 私たちの暮らしの中には、本や新聞は勿論のこと、日常の暮らしに紙が深く関わり、紙なしの日常等考えられません。かつてオイルショックの時には、長い行列を作ってトイレットペーパーを買いだめたりもしましたが、喉元過ぎれば暑さ忘れるの例えどおり、今は何の抵抗もなくありふれた紙の中で暮らしているのです。
 そんな紙類の中で使い捨て、安いのイメージが強いティッシュペーパーは、時には街頭でタダで貰うことだってありますが、最近何と一箱一万円もするティッシュペーパーが発売され話題を呼んでいます。「十二単」と命名された十二色のティッシュペーパーは中に144枚入っているそうです。一枚の単価は約70円だそうで、普通のティッシュペーパー一箱の値段が200円そこそこですから、3枚分の値段で一箱が買えるのです。

 そんな高いティッシュペーパーは誰が買って使うのだろうと、貧乏人のひがみ根性でついつい詮索してしまうのですが、これがよく売れているというから、世の中にはお金持ちが沢山いるものです。私は郵便局や農協、銀行の窓口にへ行くと、「ご自由にどうぞお持ち帰り下さい」と書かれているので、何の気兼ねもなくポケットに入れ、花粉症のこの時期になるとティッシュペーパー取り出して使います。このように食事が終ればティッシュ、机の上が汚れていればティッシュと、何かにつけてテッシュペーパーは便利な生活用品として、すっかり暮らしの中に溶け込んでいるのです。さてティッシュペーパーは紙ですから、向こうが透けて見えるような薄いペーパーといえども、森林資源の木材が使われていることは間違いのない事実です。安くてもこんなに無造作に使っていいのだろうかと、時々心が痛むことがありますが、「私一人ぐらい・・・」「ティッシュペーパー一枚ぐらい・・・・」の安易な気持ちで使い続けているようです。

 昨日いつも松山へ行く時よく立ち寄るガソリンスタンドで、給油を終って現金で支払いすると店員さんが、「ポイントが溜まりました。粗品を進呈しますが、お茶1ℓペットボトルにしますか?、それともティッシュペーパー一箱にしますか?」と言われたので、迷うことなくティッシュペーパーを選びました。私の貰ったティッシュペーパーは多分一箱200円程度の安物でしょうが、何か得したような気持ちになりました。私は貧乏人ゆえ一箱一万円もするティッシュペーパーを今後も買うつもりはなく、タダで貰ったペーパーにお洒落な被せ物をして、書斎の隅に置いて、今朝から使っています。人間もそれぞれ人によって相対的値打ちが違いますが、ティッシュペーパーもそれぞれ相対的値打ちが違うなあとしみじみ思いました。

  「えっ本当? 一箱一万 するという ティッシュペーパー 俺にはとても」

  「何げなく 使っているが この紙も 元はといえば 材木原料」

  「ガソリンの ポイント溜まり 頂いた ティッシュペーパー 得した気持ち」

  「貧乏を 自認の私 一万円 そんなティッシュで 拭けるものかい」

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