人間牧場

〇掃除諸々

 掃除と言えば小学校の頃、木造校舎の長い廊下の掃除を思い出します。7~8人の子どもが横一列に並び、ブリキのバケツで洗い絞った雑巾を両手で押さえ、お尻を上げて「ヨーイドン」と声をかけ、一目散に進むのです。廊下を拭くというよりは濡らす程度で、掃除というよりはゲーム感覚を楽しんだものでした。
 掃除と言えば雑巾です。「汚くなればなるほど綺麗になるものは何~んだ?」「雑巾!!」、「座れば高くなり立てば低くなるもの何~んだ?」「天井!!」などと、なぞなぞを言い合いながら、雑巾を天井目がけて投げ合った子どものころの学校の思い出は、古希を間近に控えた今でも、懐かしく思い出される、田舎の小学校の思い出です。

 新学期を迎えると担任の先生が、「月曜日には雑巾を一人3枚づつ、お母さんに縫ってもらい持参して下さい」と言われれば、母ちゃんにそのことを告げ、ミシンとてないわが家では、母ちゃんが押入れから古い寝巻きを取り出して手バサミで解き、四つ折にして針に糸を通し、夜なべ仕事としてリズミカルに縫ってくれましたが、その鮮やかな手さばきと、等間隔の正しい縫い目に感心したものです。マイ雑巾と分るよう母ちゃんは最後に識別できるよう別の糸で、「しんいち」と名前を刺繍してくれましたが、その雑巾も僅か1学期で穴が開くほどぼろぼろにほつれ、まさに雑巾となりました。その代償として学校の廊下も柱も年輪の堀が分るほどピカピカに黒光りがしていました。

ゲーム感覚で賑やかに掃除をする子どもたち

ゲーム感覚で賑やかに掃除をする子どもたち

 先日年輪塾の浜田さんと話していたら掃除談義となり、子ども体験塾の時、雑巾を何枚か用意して子どもたちに、掃除をしてもらったらどうかという話になりました。妻にそのことを直前になって伝えたため、雑巾をミシンで縫うのが間に合わず、結局使い古しのタオルを8枚用意してくれました。勿体ないと思いつつ、その古いタオルをビニール袋に入れて前日の準備の時、人間牧場へ持参しました。人が来る前には水平線の家の板間に掃除機をかけたり、トイレを掃除したりするのは主人の仕事と決めているので、狭いながらもいつも思いを込めて掃除をしているため、この施設ができて8年目になりますが、比較的綺麗に保たれています。特に一年に2回程度、友人の浜田さんが清掃奉仕に来てくれ、ワックスをかけたりしているお陰もあるのです。

 子ども体験塾のプログラムが全て終わって、帰り支度をしている子どもたちに私が、「これから5分間だけ、使った板間の掃除をします。一班1枚の雑巾を渡しますので、ヨーイドンでみんなで掃除をして下さい」と声をかけると、みんなが我先にゲーム感覚で掃除を始めました。時計を持たない子どもたちは、「進ちゃん、あと何分?」などと掃除をしながら聞くので、5分が経っても「あと2分」などと時間を追加したため、結局は8分程度40人の子どもが掃除をしてくれたお陰で、板間は「来た時よりも美しく」、ピカピカになり大感謝です。
 「掃除もできない奴は大口を叩くな」と、昔言われたことに発奮して、自分で作ったシーサイド公園の掃除を、2年間もやった思い出ももう過去のこと、息子家族と同居し始めて2年になりますが、息子はこの2年、家の1階と2階のトイレを綺麗に掃除をしてくれています。わが息子ながら感心しつつ日々を暮らしています。

  「木造の 校舎の廊下 一列に 並んで掃除 懐かしきかな」

  「天井を 目がけ雑巾 投げつけた その跡あった 学校教室」

  「汚れると 綺麗になるもの 何~だ?と 雑巾なぞなぞ 言ってた昔」

  「お下がりの タオルで掃除 する子らの 姿うれしい お陰で綺麗に」

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