人間牧場

〇アルコールゼロのビール

 胆のうの摘出手術をしたのは、もうかれもれ13年前でした。健康診断で引っかかり、県立中央病院に入院して手術を受け、退院したものの術後の回復が思わしくなく、68キロ程度あった体重が2ヶ月で13キロも一気に減り、家族は勿論自分自身も、「もしやガンだったのでは?」と疑ったりもしましたが、体調も体力もそれほど悪くはなく、その頃の体重55キロを維持しながら今日まで、死線を越えることもなく元気に過ごしているのです。この13年間にやったことは、二ヵ月毎の健康診断と、あれ程大好きで毎日飲んでいたビールを、あっさり止めたことです。時折夏の暑い日やビヤガーデンに行った時などは、ビール漬けだった昔の酒飲み虫が頭を持ち上げて、「飲みたいなあ」と思う時もありますが、もう少し長生きがしたいのでぐっと堪えて、自分の意思の強さにあらためて惚れ込んでいます。

ゴングの会で讃岐先生とともに
ゴングの会で讃岐先生とともに(おや?、後で熱弁をふるっているのは松本さんと朝野さんでは?)

 最近結婚式や法事、呑み会で少し私の心情を汲み取ってくれる出来事がありました。それは酒を飲まない私のために、「ノンアルコール」のビールを用意してくれていたのです。これまではビールのまがい物的で、余り見向きもしませんでしたが、最近のノンアルコールのビールは、泡といい味といい喉越しといい、まるで本物そっくりに作られているから驚きです。勿論愛飲家にはその違いは歴然なのでしょうが、最近は第三のビール等安いビールも出現して、どれがどれやら分らぬままに、飲んでいる愛飲家もいるようなので、ノンアルコールのビールは次第に勢いを増す傾向にあるようです。
 一昨晩、道後の文京会館で社会教育実践交流集会のゴングの会がありました。世話人代表の讃岐先生があいさつし、私が指名を受けて乾杯の音頭をとらせていただきましたが、私のコップには並々とノンアルコールビールが注がれ、久しぶりに乾杯宜しく飲み干しました。いやはや爽快でした。

最近飲む機会が多くなったノンアルコールのビール
最近飲む機会が多くなったノンアルコールのビール

 一昨日は人間牧場で子ども体験塾があり、ピザ釜でピザを焼いて、子ども達に振舞いましたが、移動式ピザ釜の片付けやピザ焼きで大汗をかいた浜田さんと戸田さんとともに、冷蔵庫に冷やしていたノンアルコールのビールで、喉を潤わせ感謝しました。
 昨日の夜、食卓に妻が冷えたノンアルコールの缶ビールを一本出してくれました。有難いことですが、このところ喉の調子が悪いので、気持ちだけ受け取り冷蔵庫へしまってもらいました。いやはや幾ら昔ビールが好きだったからといって、さすがにこうノンアルコールのビールで、度がなくても度が過ぎると、少々ヘキヘキで、体内に潜むビール虫が頭を持ち上げそうです。
 明日の夜、会費制の宴会が予定されています。多分明日も宴席に、ノンアルコールのビールが用意されるでしょうが、種類的には炭酸飲料に属するノンアルコールビールも、ウーロン茶と同じく飲み過ぎると害がありそうな気がするのです。

 

 

 

 

 

 

 

  「ゼロゼロと 書かれた数字 目に付くが 飲めばビールを 飲んだ気分に」

  「このところ 何かにつけて ゼロビール 身体にいいか 分からぬままに」

  「ゼロビール 昔の喉を 呼び覚ます 危ない危ない 虫は生きてる」

  「夏が来た 夏はビールだ ビヤガーデン 私ゃひっそり 行く当てもなく」

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