人間牧場

〇国際ロータリー第2680地区阪神第3グループの式典に招かれて

 私は色々なところから講演に招かれて出かけますが、ゴングを鳴らしたり歌を歌ったりする会議の進め方が、ロータリーやライオンズ、青年会議所、倫理法人会などは、見まがうほどよく似ていると思うのです。各地のそうした団体の例会に招かれると、普通は卓話と称して短いと30分、長くても50分程度の講話をしますが、普通90分の話をしている私としては、少し短か過ぎて話にくいというのが正直なところです。
 さて今回はロータリークラブながら県外の、しかも幾つかのグループが共同で行なう集会に招かれました。そもそもの発端は昨年の3月24日、香川県小豆島にある無人島の小島で青年を対象にしたライラセミナーという、研修会に招かれたことがきっかけです。無人島といってもロータリークラブが持っている立派な研修施設ですが、近畿・中国・四国地方から多くの青年たちが集まっていました。私はそこで講演を頼まれ、大学の先生たちと同宿して楽しい話をしたのです。その後参加した青年たちからメールや手紙が届いたり、煙会所や人間牧場へも彼らは訪ねて来ました。

 そんなご縁と、運営に携わったロータリーの役員さんが私の話を聞いていて、今回のお声掛けとなったのです。まさに口コミ効果で、今垣さんというお偉い方から打診があり、一も二もなくお引き受けしたのです。前述の通り私はこれまでにもロータリーの集会には何度か出席しているので、いつものように気軽な気持ちでした。
 ところがいざ近づいて、プログラム案などが送られてくるようになると、少しだけ不安になりました。まず会場が兵庫県福知山沿線の三田市と遠い場所にあること、今回は250人程度集まる式典での講演であること、故に何を話せばいいのか少々戸惑どったことなどでした。加えて今年は県外での講演がやたらと多く、前日は会議ながら山口県へ出かけていて準備どころではなかったのです。ネットで三田のことを調べたり、チケットの手配をしたりして何とか間に合うことができました。

 さて、ロータリークラブといえば奉仕団体とはいえ、自己研鑽を積んだ立派な経営者が多く、その人たちの前でお話をして、感動や共感を与えることは不可能に近く、容易なことではありません。そのことを一番分かっているのは自分のはずなのに、身の程知らず、分相応もわきまえず壇上に立つのですから、何という無神経な人間でしょう。
 今回私が選んだテーマは「新しい発想で生きる」というタイトルでしたが、私は伊丹空港からJR伊丹駅まで出て、JRで三田の駅に降り立ちました。この日はとても肌寒く無料の送迎バスを50分も駅前の駐車場で待つ気にもならず、タクシーで20分ばかりのフラワー・フルーツパークへ向かいました。講演は3時からなので、1時に到着してから何するでもなくゆっくりと、控室でテレビを見ながら休憩しました。そして話しの構想を少し練ってメモをし、たったそれだけで話すのですからいい加減なものです。


 ロータリーで頭に浮かんだのは、私が船乗りの頃、私の持ち船若吉丸には30馬力のヤンマーディーゼルエンジンが座っていました。エンジンの勉強をするため漁師仲間3人で、尼崎にあるヤンマーディーゼル本社に1週間勉強に行きました。その時習ったエンジンはピストンが上下運動しながら吸気・燃焼・排気をくり返し、シャフトを回転させる仕組みを学びました。その後ロータリーエンジンが開発され、今は主流となっていますが、故に吸気や排気の必要性を忘れているような気きがしてならないのです。人間が動くためには食物エネルギーを注入しなければなりませんが、吸気で新しい酸素を送り込み、血液をサラサラにして排気で使ったものを排泄しなければ、健康な活動はできないのです。このことを少しお話ししましたが、さてさて私の真意は伝わったのでしょうか。式典終了後の懇親会で多くの人が、名刺交換に私の席までやって来ました。どうやら私の話は好意的に受け入れられたようでした。私はそれを見届けるように、懇親会を30分で切り上げ、迎えのタクシーで三田駅まで出て大阪に向かいました。

  「講演に 誘われ浅学 省みず 兵庫くんだり ノコノコ出かけ」

  「ロータリー 思い出すのは エンジンで 吸気・燃焼 排気なくんば」

  「別室で 裏紙余白 あれこれと 思いつくまま これで講演」

  「お世辞でも 良かったですと 名刺持ち 多くの人が わが席訪ね」

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