人間牧場

○ウォーキング大会

 私が住んでいる双海町灘町1丁目公民館では、毎年この時期になると小さなウォーキング大会が開かれます。健康増進と子どもの日の行事を組み合わせたもので、すっかり恒例行事となっていて、70~80人の人が参加しました。コースは双海地域事務所前の駐車場に集合して10時から歩き始め、シーサイド公園付近~三島神社~潮風ふれあい公園で解散という比較的楽な行程です。
 私は回覧板での誘いに乗り、毎年申し込んで参加をしていますが、今年は出発直前になって2歳の孫奏心が参加するというので、連れて行くことにしました。出発する前にトイレを済ませたり、リュックに手拭いや着替えを入れたり、また少しばかりのお菓子を入れ、「途中で歩かんと言ったら置いて帰る」などといい含めて、9時過ぎに家を出ました。

 集合場所へは早く着きましたが、早くも「おしっこ」です。役場の日直さんに無理を言って役場のトイレをお借りしました。そうこうしているうちに参加者が集まり、館長さんのあいさつの後説明を受けていざ出発です。散閑とした灘町の旧道を通り、由並小学校下から国道378号に出ました。孫奏心は早くもお腹が痛いといい始めました。トイレも終っているのでずるだと思い、持っていた「飴」を与えると、現金なもので「治った」と言ってまた元気に歩き始めました。
城の鼻から三島神社までの歩道には魚の踏み絵が10m間隔であって、孫と二人で魚の名前を言い当てながら楽しく歩きましたが、三島神社の長い長い心臓破りとも思える階段は、大人でもかなりきつい難関ですが、手を引いて歩いたお陰で、驚くほどのスピードで一気に本殿まで上りきりました。

狛亀の前で孫奏心

 三島神社本殿前の境内では途中休憩のためジュースが配られました。孫はファンタを選びましたが、これがかなり量がある缶タイプだったものですから、半分を私が、半分を孫奏心が交互に飲み干しました。境内本殿の両側には狛犬ならぬ狛亀が置かれている珍しい石像の前で孫と、叔母の写真をとってやりました。
 再び歩き始め、なだらかな本郷の裏道を通って、大通寺経由で千人塚の上に出て、潮風ふれあい公園に到着しました。早速みんなで用意したブルーシートやゴザを敷いて、少し早い昼食を取り始めました。男の人はビールを飲み、私たちにもそれぞれ弁当をいただきました。孫奏心は沢山お菓子をいただいてご満悦で、弁当よりそちらが気になるらしく、弁当には殆んど手をつけず、持ち帰ることにしました。孫は近くの遊具施設で遊びたいらしく、私を連れて遊具

叔母森脇幸子の記念写真はプリントしプレゼントしました

へ案内してくれました。ここは母親とよく遊びに来る場所のようで、長いローラー滑り台を滑りましたが、ブランコや他の遊具は遊びに来ていた他市町村の子どもに占領されて、遊ぶことが出来ず少々不満顔でした。

 12時近くになったので、ビールを飲んでいる男の人たちを残し、私たちは他の人とともに彫刻家のアトリエ前を通ってわが家まで、緩やかな下り坂を歩きました。この日は少し強い西寄りの風が吹いていたため、多少肌寒さを感じたし、出発前にぱらっと小雨が降って心配しましたが、何とか2時間で約1万歩のウォーキングを終えることが出来ました。
 孫を「よく歩いた」と家族で誉めてやりましたが、孫奏心は早速リュックに入れて持ち帰ったお菓子を、少し微熱と咳、それに鼻水が出るため参加できなかった兄希心に得意になって、お土産と称してお裾分けしてやり、楽しそうに過ごし午睡に入りました。私は嫁の入れてくれたお茶を一服飲んでから、人間牧場で人と待ち合わせていたため、休む間もなく出発しましたが、孫と手をつないでのウォーキングは中々いいもので、来年も参加しようと思っています。

  「孫の手を 引いて町内 ウォーキング 初夏の一日 長閑に過ごす」

  「二歳孫 一万歩もの 長い距離 歩く姿を なだめつ誉めつ」

  「見下ろせる 千人塚の 池の上 鯉幟たち 五月風受け」

  「お土産と 称して兄に お裾分け ご満悦なる 孫は午睡に」

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