shin-1さんの日記

投稿者: | 2008年10月24日

○虹をつかんだ男

 「虹をつかんだ男」なんてタイトルをつけると、何か格好良く聞こえますが、私は子どもの頃から虹が大好きで、虹を見た日は何か良いことが起こりそうな気分になるのです。多分それは子どものころに読んだ「虹をつかんだ男」という本の影響ではないかと思うのです。もう昔のことなのでその本の詳しい内容は忘れましたが、いつも遊んでばかりいる野良な男がある日草原に寝そべってウトウトしていると、空に綺麗な虹がかかったのです。男は夢の中にかかった虹とも知らずその美しさにすっかり見とれてしまいました。その時夢の中に一人の老人が出てきて、「虹の根元に宝物が埋まっている」と言いました。やがて夢から覚めた彼は老人の言葉を信じて、毎日虹が出た根元をどんどん掘って行きました。いつの間にか男の周りの草原に、は鍬で掘った広くて立派な畑が出来上がり、その畑に沢山の小麦や野菜や果物が実り、お金持ちの百姓になっていたのです。ある日のこと再びあの老人が男の夢の中に出てきて、「宝物は額に汗して働きさえすれば土の中から生えてくる」といいました。男ははたと気が付き、それからは一生懸命働いて、近郷近在一の立派な庄屋さんになって幸せに過ごしました。

 一昨日、私は軽四トラックで下灘に向かって走りました。その帰り道下灘駅のすぐ下でこの時期としては珍しい虹を見たのです。路側帯に車を止め、車のガラス戸を開けて虹の写真を撮りました。残念ながら私の肉眼で見える実物ほど写真は綺麗に写りませんでしたが、それでも初めて虹を写真に撮りました。

(青島の横に見えた綺麗な虹の架け橋)

 日本でいちばん海に近かった下灘駅の下という、場所が場所だっただけにふと昔のことを思い出しました。私は私が読んだ本の主人公のような野良な人間ではありませんが、この駅のベンチでフーテンの寅さん(下灘駅は山田洋次監督の寅さんシリーズ・殿様と寅次郎の舞台となった)も寝そべって夢を見ていましたし、私もこの駅のプラットホームで夕焼けコンサートをすることを夢見ていたのです。寅さんは夢から覚めて大洲へ旅立ちましたが、私は夢を現実のものとして実施してそれが出世作となり、後の夕日によるまちづくりへと発展していったのです。それはまさに「虹をつかんだ男」という形容がぴったりだと、改めて思ったのです。やがてその虹はものの2~3分で次第に薄くなり消えてゆきましたが、すっかり虹に見とれて我に返りましたが虹はいいものです。

 虹には不思議な魅力があります。赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と7つの色が見事に表現されるのです。太陽の光が霧や水蒸気、水滴に乱反射して見える、実像ながら人間の目の錯覚なのですが、何とも言えない淡い色合いは私にとって理想の色なのです。レインボーなどと表現されますが、東京の連ボーブリッジや、虹に見立てたレインボープランなど様々な代名詞として使われているようです。

 再び「虹をつかんだ男」になるためには、何がしかの夢を見なければなりません。64歳になって夢も希望もしぼんでいますが、気力も体力も充実しているこの時に、夢よ再びと奮い立って頑張りたいと思い、虹に一人ささやかな夢を誓いました。

  「夢つかむ 男になって 夕日をも つかんだ俺は 幸せ者だ」

  「寅さんの 夢は鞍馬の 天狗なり 夢から覚めて 大きなあくび」

  「七色の 虹はどうして こんなにも 俺の心を ときめかせるか」

  「もう一度 虹に誓って 夢つかむ 男なりたい 密かに思う」