shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年12月9日

○大人を考えるフォーラム①

(開会式で挨拶する所長さん)

 国立大洲青少年交流の家が主催する、「大人を考えるフォーラム」の実行委員長を頼まれてやっているため、昨日と今日の二日間は、交流の家へ缶詰にされて、その企画と運営に携わり、今夕やっと無罪放免になってわが家に帰って来ました。普通であれば一泊研修といえば24時間の研修会が常識ですが、昨日の11時に開会式が行われ、閉会式は15時30分、しかも終了後第4回目の実行委員会を行って反省評価をするという念の入った集会で、わが家に到着するなり妻が「こんなに遅くまで何をしていたの?」と不思議がり心配をして、途中で携帯で居場所を確認してくれました。正直長丁場で責任もあるし疲れはしましたが、それでも所期の目的を達成し爽やかな研修会であったため、長旅の疲れはなくすっきりしているようです。

(数学者秋山仁先生の記念講演、「天職を探せ-自分にしか出来ない仕事、それが天職-」に聞き入る参加者)
(秋山仁先生を囲んで実行委員会のメンバーや講師陣)

 それにしても世の中には達人という人はいるもので、昨日の初っ端の講演は度肝を抜かれるようなお話でした。テレビで御馴染みのとかいわれますが、私はそんなにテレビを見ていないので名前くらいしか知らなかったのですが、数学者の秋山仁先生の話は難しい話を分りやすく話す点では、最近10年間で聞いたどの人の話よりも心を打たれる、分り易い話だったように思うし、参加した殆どの方がそんな好感を持って帰ってくれたようです。

 プロフィールには次のような紹介文が載っていました。【1946年東京生まれ、理学博士、数学者、上智大学大学院数学科を修了後、ミシガン大学数学客員研究員、日本医大助教授、東京理科大学教授、科学技術庁参与、文部省教育課程審議会委員などを経て現在に至る】

 私が心に残ったのは次の言葉です。

   運命の風    -ウィル・コックス-

  ある舟は東に進み また他の舟は同じ風で西に進む

  ゆくべき道を決めるのは 疾風でなくて 帆のかけ方である

  海の風は 運命の風のよう

  生涯という海路を辿るとき ゴールを決めるのは

  凪か嵐ではなく 魂の構えだ

 宇和島水産高校在学中にカッターに帆を張り帆走訓練をやった経験があるが故に、この言葉の意味はよく理解が出来ました。

 帆を張った船は何もしないと帆が風を受け風下に流されるのは当然のことですが、風を上手く利用すれば風上に船を進めることが出来るのです。風上に向って右舷から帆に風を受ければ左前の方向に進みます。逆に風上に向って左舷から帆に風を受ければ右前の方向に進みます。つまり右前、左前とジグザグに舵と帆をあやつれば、向かい風であっても船は目的地へ到着するのです。風上からかざし燃え流されるのは宿命です。だが魂の構え、つまり目的地を目指すという意識と知恵ある行動さえすれば宿命は運命に変わるのです。

この話は私が解説したような経験がない人にはまるで理解できない話ですので、聞いていた高校生に夕食時食堂で箸を使って話してやると喜んでいました。

 秋山先生は発見の三大要素は①色々な角度から見ること、②全て否定してみること、③自然を観察することだと話されました。これも私にとっては納得のいく話でした。またアメリカの詩人サミュエル・ウルマンの青春について話され、アコーディオンを弾けるようになったと演奏され結ばれました。私とよく似た話に思わずニンマリしました。

  「あれ程の 数学究めた 人なのに 誰彼みんな 納得話す」

  「風上を 目指して進む 帆前船 理論分れば コックス理解」

  「魂を 揺さぶるような 話聞く 俺もあんなに 上手くなりたい」

  「俺だって ハーモニカ吹く 練習で 百六十曲が 曲がりなりにも」