shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年10月31日

○熊本へのひとり旅③

 熊本入りする前、私宛に数本の電話がかかってきました。先日私の元へ視察にやって来た前原村の村会議員さんです。彼らはシーサイド公園で私の話を聞いて帰りました。インスピレーションでアドリブ話をする私が彼らに何を伝えたかはもう忘れました。でも私の話で心の扉を開いた議員さんは帰り際、「私の村のミルク牧場の経営についてアドバイスを」と耳打ちして帰りました。私のような田舎者があんなでかいミルク牧場の経営についてアドバイスすることはありません」と断ったのですが、彼は帰って私の話をミルク牧場の支配人に話したそうです。早速支配人から電話があり、私の話をわざわざ会場までかけつけて聞いていただきました。そして帰りの道筋を寄り道してミルク牧場を見て欲しいといわれ、明日からの三宅島行きの混んだ日程で先を急ぐのでと前置きしながら、少しの時間お邪魔することにしました。渡邊さんの案内で国道57号を大きく迂回して阿蘇ミルク牧場へ行きました。

 阿蘇ミルク牧場の正面玄関です

 入場ゲートです

 阿蘇ミルク牧場へのアクセスを示す観光案内図です

 阿蘇ミルク牧場のサインです

 乳製品から肉製品や農産物まで様々なアイテムが販売されていました

 安くて美味しいバイキング方式の食事です

 コーディネートも行き届いた清潔感漂う店内です

 小学生が牛乳を使ってアイスクリームの体験学習をしていました

 ウッドデッキから見える原風景は熊本市街や遠く海まで見える最高のロケーションです

 時間がなかったので詳しい園内の状況や、経営の詳細については聞けませんでしたが、年間25万人程度の入場者を持つ畜産体験型テーマパークのような感じを持ちました。園内で働く人の数も50人弱ということですが、ここの欠点はご多分に漏れず天候と季節に左右されることだと直感しました。幾らいい品物を持っていても、幾らいいプログラムを用意しても天候と季節に左右されると宝の持ち腐れです。さらには馴れによるマンネリで右肩下がりの入場者をいかに食い止めるかも知恵の出しどころです。さらには職員のコスト意識や職員の知恵をどう引き出すか、支配人の腕の見せ所でしょう。

 幸い大消費地博多と熊本を2時間圏内に控えているので対象者の心配はないようです。

 お見受けした所では産物はとてもいいもので、特に都会の消費者が喜びそうなものが沢山用意されていました。来た人にだけ売るのでは右肩下がりの入場者という現状では限界があります。「作った商品をどう売るか」が大切なポイントのようです。

 さて私だったらどうするか。少し整理をして提案したいものです。ビジネスの基本は「物を売る」から「本物と感動と真心を売る」に変化しています。そのことに気付いて方向転換しない限りはこの牧場もどこかのテーマパークと同じゴーストタウンへの運命を辿ることになるでしょう。それは前原村の運命とも合致します。企業城下町は夕張市のように石炭がなくなれば衰退します。幸い夕張市は国際映画祭などのソフトで見事に復活したように見えました。しかし残念なことに市の放漫経営といわざるを得ない失態によって再び暗いトンネルに入っています。世の中は失敗が強力なバネになることだってありますが、高度成長時代と違い失敗の救済や再生は中々厳しいものがあります。心して頑張りましょう。それにしてもタイムリーな熊本へのひとり旅でした。

  「この村に 爽やかな風 吹かそうと 知恵を出し合う 人に誘われ」

  「熊本が 遠くにありて 近くなる 人の思いで 更に近くに」

  「多目的 何でもあるが 無目的 何を売るのか それが分らず」

  「牛乳が 美味いだけでは 人が来ず 家で飲んでる 何処が違うの」

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