人間牧場

〇安いインクのお陰で大助かり

 私は県外へ宿泊出張して書けない日を除けば、毎日アメーバとword Pressに2本のブログを書いています。その書いたブログを1ヶ月まとめてプリントアウトして、100円ショップダイソーで買った3枚100円の紙製表紙をつけ、一冊の綴りにして保管しているのです。そんな私の行動を見たり、私の書斎の壁面を使って作っている、親子共用の書棚の息子の領域を私が侵しそうな雲行きを見て、「お父さんのブログをプリントアウトした綴りは、お父さんが死ねば紙ごみになる」と、ショッキングな忠告を受けましたが、それでもひるむことなく反感反目してブログにこだわり実行しているのです。

 一昨日も少し暇ができたので、2月分をまとめてプリントアウトすることにしました。始めて間もなくプリンターに接続したパソコン画面に、「インクの残量が少なくなりました」と警告表示が出て、そのうち「インクのカートリッジを取り替えて下さい」と表示され動かなくなりました。早速慣れた手つきでプリンターの上蓋を開けて、ICC50のインクを取り替えようとしましたが、取り替えるはずの買い置きインクが何処にも見当たらないのです。「しまった」と思い調べてみると、6色あるはずの買い置きインクのICC50(シアン)は、既に使い切ってなくなっていました。早速息子の携帯に電話して、急いでインクの注文をして欲しいと頼みました。

2月分のブログプリントアウトファイル
2月分のブログプリントアウトファイル

 私はほんの最近まで、プリンター用インクはエプソンの純正インクを、家電店の店頭で6色6千円程度で購入して使っていました。ところが息子がインターネットで6色386円という信じ難い金額のインクを見つけ出し、しかも送料無料という何とも奇妙なネット通販で買い物をしてくれるのです。勿論エプソン側から言わせれば、純正以外のインクを使うと故障の原因になると、インクを法外な値段で売りつけるのですが、息子の言うように私のブログの印刷物が紙ごみ程度の値打ちしかないのであれば、例えプリンターに悪影響を及ぼし故障して、別のプリンターを買い換えたとしても、十分採算は採れると電卓で計算したのです。今のところプリントアウトした印刷物にも、プリンターにも異常は認められず、息子のお世話になって安価なインクの恩恵を受けているのです。

 6色6千円のインクを使っていた頃、私の小遣いの殆どはインク代につぎ込んでいましたが、お陰様でインク代は息子のクレジット代引きなので、妻がそのお金を支払ってくれ、小遣い丸残りといった感じでホクホク顔なのです。
 前日息子がネットで注文してくれたインクは、明くる日宅配便でいち早く手元に届き、自分がお店に買いに行っても、こうは早く手に入らないと思いつつ、便利な世の中になったものだとしみじみ思いながら、昨日の夜2月分のブログを、まとめてプリントアウトして事なきを得ました。息子に言われた紙ごみながら私のブログ書きや、ブログ記事のプリントアウトはまだまだ当分続きそうです。

  「六色で 六千円は 高過ぎる 小遣い殆ど インク費やし」

  「便利だね 昨日注文 今日届く 送料タダとは これまた嬉し」

  「紙ごみと 息子に言われ ××××× それでも私 ブログこだわる」

  「私には 理解のできぬ ことばかし お目々パチクリ 昨日も今日も」

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人間牧場

〇CD「風の吹く駅で」

 昨日の午前中、所用で町内の商店街に出かけました。郵便局や金物店などを何ヶ所か回るので、自宅から歩きましたが、昨日の午前中は春一番ならぬ春二番の強風が全国的に吹き荒れ、わが町でも被っている帽子が吹き飛ばされそうになるほど、本尊山がゴーゴーと音を立てててもがっていました。所用が終わったので久しぶりに地域事務所を訪ねました。昨日は顔見知りの職員も全員お揃いで、公民館職員赤石さんとは今日の夜の実行委員会の打ち合わせ、地域おこし協力隊の富田さんとは土曜日の視察打ち合わせを簡単に行いながら時を過ごしました。

「風の吹く駅で」のCD
「風の吹く駅で」のCD

帰り際松本さんから、「風の吹く駅で」というCDを何枚かいただきました。新聞で紹介されていたので、欲しいと思っていただけに嬉しいプレゼントでした。CDの裏に「夕焼けプラットホームについて」と題してキャプションが次のように短く書かれていました。
 「しずむ夕日が立ちどまる町双海町。ここに全国からたくさんの人が訪れてくる無人駅があります。かつて日本でいちばん海に近い駅といわれたこの場所で、年に一度だけコンサートが開催されています。この『風の吹く駅で』は、2006年に出演した加藤いづみさんと高橋研さんにより制作されました。無人駅のコンサートは毎年9月第一土曜日、JR下灘駅のプラットホームで開催されています。」企画・下灘駅フィールドミュージアム運営委員会、制作・株式会社ファンタジスタ、監修・CO-BA

 封を切ると中から歌詞カードやメッセージ、写真が納められたジャケットが出てきました。

風の吹く駅で

 (歌詞掲載不可のため割愛)

 CDをパソコンに入れて聞きましたがいい曲で、今朝は久しぶりに爽やかな気分になりました。ふと下田逸朗さんの作詞作曲した「双海恋歌」という曲をテープにしてブレイクした昔を思い出しました。

「風の吹く 駅でというCD いただいて 懐かしみつつ パソコンで聴く」

  「その昔 双海恋歌 吹き込んで テープ発売 これも懐かし」

  「感性は 時代とともに 変化する 今の若者 いい歌作る」

  「子どもたち 爺さん婆さん 主役にて 地域づくりは いつの時代も」 

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人間牧場

〇あれやこれやの一日

 私は名刺に書くほどではありませんが、愛媛県警察少年サポーターという、いかにもいかめしい肩書きを持っています。請われるままにその役割の何であるかも余り分らず引き受け、時折警察から関係する会合に出席するよう案内が届き、出席する程度で役割を十分果たすことはできていませんが、昨日は「伊予地区犯罪被害者支援連絡協議会」の案内があり、伊予警察署へ出かけました。三男が勤めている警察署ながら少し敷居が高く、またさしたる用事もないので年に一~二度程度しか出向く機会がないので、息子の働く姿等殆ど見る機会がないのです。それでも昨日は会議より少し早く出かけて職場に息子を訪ねました。
 息子はあいにく電話対応中で、入口付近で電話対応が終るのを待ちましたが、久しぶりに見て声をかけた三男は元気そうで、何とか働いている姿を見て少し安心しました。

 午後1時30分からの会合には伊予市長さんや松前町長さんなども見えられ、会議の後県警本部警務部警務課犯罪被害者支援室長さんの講演を、「あなたの笑顔が戻るまで」というビデオを見ながら聞きました。日ごろは私たちの暮らしとは無縁の知らない世界だけに、興味を持って聞かせてもらいました。会議と講演は予定通り終わり、そのまま自宅へ戻りましたが、昨日は天気が良い大潮とあって、高野川の付近では沢山の車が路側帯に止まり、どうやら磯遊びとでもいうべきヒジキやワカメを採っているようでした。
 自宅へ午後3時に帰りましたが、妻も若嫁も仕事に出かけているし、散髪も出かける前にやっていて、さしたる用事もなかったので、急いで着替えて単車にキャリーを乗せ、亀の森の磯まで出かけました。

一ヶ月ぶりの散髪ですがこの程度の自画像
一ヶ月ぶりの散髪ですがこの程度の自画像

 大潮ながら既に満潮は過ぎていたようでしたが、そこここにワカメがあって、20分ばかりでキャリー一杯のワカメを採集しました。前々日いただいたワカメを湯通しして干しワカメを作ったので、その気分にもならず、自分の家で食べる分をを少し置いて、伊予市の水口マリ子さんに届けようと思い、車を走らせました。水口さんには昨年ワカメを届けて大層喜んでもらったことを思い出したのです。
 水口さんはあいにく留守でしたが、事務所にメモもせず置いて帰り、夜になって電話を入れて会話を交わしました。取るに足らないワカメでも、欲しい人にとっては嬉しい届け物だけに、暇があればまたと思うのですが、残念ながらこの週末は私も忙しくて、その暇がないようです。わが家では今晩ワカメの刺身をいただく予定です。

 

 

 

 

 

 

  「あれやこれ 昨日一日 無事終える 今日もあれこれ サンデー毎日」

  「わが息子 職場訪ねて 面会す 日ごろ見れない 一面見たり」

  「ワカメ採り 友人届け 喜ばれ さりげないこと 交遊深め」

  「散髪を 一ヶ月ぶり したけれど 余り変わらず 私落胆」

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〇保存食あれこれ

 先月、畑の大根のトウが立つのを防ぐため、首切りを行ないましたが、その折折角育った大根を無駄にしないようにと、切り干し大根を作ることを思い立ちました。大根を畑から引き抜いて水洗いし、車状に切ったものを荒く千切りにして、サナ二つに干したのです。雨をよけたり天日に干したりと、忙しく小まめに世話をしましたが、寒風に吹き晒された大根はそのうち乾燥して、立派な切り干し大根になりました。昨日最後の天日干しをした切干し大根は、ナイロンの袋に小分けして、息子たちにもお裾分けしてやりました。私は煮炊きした大根も好きですが、切り干し大根も大好きで、これから当分は切り干し大根料理も楽しみです。

天日干ししたワカメ
天日干ししたワカメ

昨日は前々日息子が友人に貰ったというワカメの天日干しを片付けました。紐に干して間もなくにわか雨が降り、急いで屋根下に移動したため、通行に支障をきたすので、多少生乾きのようでしたが、取り込んで新聞を敷いたキャリーに入れて天日乾燥をしました。ワカメはすぐに乾くので今日もう一回、陽に干せば真っ黒い干しワカメができる予定です。今夕にでもナイロンの袋に入れて保存し、一年中の味噌汁や酢の物の具材として利用できるのです。
 ワカメの芯と根ワカメは昨日細く刻んで佃煮にすることを思いつきました。料理等殆どしない私ですが、昨日は妻が仕事に出かけていることをいいことに、水洗いしたワカメの芯と根ワカメを刻んで少し大きめの鍋に入れ、少なめの水で沸騰させ、醤油と味醂と砂糖で味付けをして煮詰めて行きました。佃煮は水分を飛ばすのがコツなので、仕上げにレモン汁とゴマ油を加えて焦げないよう注意をして完成しました。仕上げの途中味見をするため、最後は甘いのか辛いのか分からなくなってしまいましたが、妻も若嫁もお世辞ながら美味しいと誉めて食べてくれました。早速近所に住む姉の所へもお裾分けしてやりましたが、わが家では冷蔵庫に保管して、4~5日はご飯のお供にして楽しみたいと思っています。

薄塩して天日干ししたカマス
薄塩して天日干ししたカマス

 昨日は妻が病院へ健康診断に出かけたついでに、カマスの立派なのを8匹買って帰りました。妻も私も焼いたカマスが大好きなので、早速背開きにして塩を軽く降り、サナに広げて天日乾燥することにしました。カマスの干物を作るには気温も風も満点で、半日で程好い一日干しのカマスが完成しました。妻は一枚一枚を丁寧にラップで包み冷凍庫に保管したようですが、保存食とはいいながら手作りで、こんな美味しいものが一手間かければできるのも、田舎の暮らしの楽しみ方なのです。
 お金を出せば全国どこの食べ物でも手に入る、美食飽食の時代ですが、金をかけなくても智恵と汗を出せば安心と安全で、オンリーワンの味が楽しめる暮らしを、これからも楽しもうと思っています。

 

  「手間かけて 色々挑戦 保存食 作る楽しみ 食べる楽しみ」

  「田舎ゆえ できる楽しみ 味わって 昨日も今日も 質素な美食」

  「うんいける 味見しながら 納得す 最後は味が 分らぬほどに」

  「さて次は 何にしようか 思うのも 楽しみ一つ 田舎に生きる」 

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人間牧場

〇わが家の世代交代(その②)

 最近息子が、私のパソコンを何かにつけていじくるのです。別に秘密があるわけでもないし、見られても平気なのですが、息子は私の机の下に自分で造った木の箱を置き、そこへ私のパソコンの電源を差し込んでいるのです。箱の蓋を開けてみるとバッテリーとコンバーターが入っていました。つまりバッテリーに充電した電源をコンバーターで100ボルトにして、私のパソコンの電力をバッテリーで賄おうというのです。私は自分のパソコンがどの程度電力を消費しているのか、まったく知らないのですが、息子から漏れ聞く話によるとパソコンの電力使用料も、結構馬鹿にならないとのことでした。

 

息子が手造りしたパソコン電源用の木製ボックス
息子が手造りしたパソコン電源用の木製ボックス

 私たち親子は2年前同居を始めるにあたって、不可侵と協働の約束をしました。同じ家に住んでいると長い月日には、気に入らないことも沢山あるのです。そこで考えたのは食べ物と住む場所は別という不可侵条約でした。お陰様で私たちも好きなものを食べ、好きなテレビ番組を見て何不自由なく暮らしているのですが、時々孫たちが私たちの居間で遊んで汚したり、私たちのトイレを頻繁に利用したり、テレビを占拠されたりもしますが、まあこれはいざこざの原因になるほどではなく、むしろ息子は同居して二年になりますが、私たちの使っているトイレや水周りを、定期的に掃除をして清潔に保ってくれているのです。
 同居を始めるにあたって灯油代と電気代をどうするか相談しました、別々の個メータをつけるのも面倒くさく、家賃を出さない代わりに灯油代は私たち、電気代は全て息子たちが払うになりました。お陰様で電気をつけっぱなしにして、「勿体ない」と思うストレスもなく自由に電気を使っているのです。

 ところが4世代が住んでいると電気代も馬鹿にならず、息子は口にこそ出しませんが、少し不満があるようです。そんなこともあって、エアコンをつけっぱなしにすると勿体ない、パソコンの電源を入れっぱなしにすると勿体ないと、何かにつけて言い寄ってきますが、してやったりの心境です。
 息子は車庫の家の屋上で、自分が買って来たソーラーパネルを自分で組み立て、ソーラー発電を実験的にやっています。既に自分のダイニングのテレビの電源はバッテリーで見ているし、次は私のパソコンの電源をバッテリーにすると意気込んでいるのです。

 まだ私のパソコンの電源確保は実験の域にしか達せず、時々電源がなくなって、アラームが鳴ったりするハプニングもありますが、まあ何とか息子の思いに応えようと思い、最近はアラームがなって電源を切り替えたりしながら不便な暮らしをしているのです。
 息子の夢は何処か陽のよく当る場所を確保して、ソーラー発電をしたいと思っているようですが、投資金額と自己資金の金額が余りにもかけ離れていて、夢は萎んでいるようです。発電した余剰電気を全量買い取ってくれる今がチャンスだと思っているようですが、はてさてどういう方向へ行くのでしょう。何はともあれ安月給の息子も、折り返しが近づいた自分の人生をどう自立して生きるべきか考え始めたようです。

  「人生の 折り返し時期 近づいた 息子色々 悶々の日々」

  「電気代 息子が払う 決め事に 今頃気付く 事の重さを」

  「あれほどに 電気も消さず 過ごしたに 今はいちいち 電気を消せと」

  「夢あるが 金がなくって 尻つぼみ これも人生 だから人生」 

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人間牧場

〇ワカメ干し

 昨日の夕方漁師をしている長男の同級生が、ワカメを採ったのでお裾分けするからと連絡が入り、息子は孫二人を連れて、軽四トラックで貰いに行きました。しばらくして発泡スチロールにいっぱいのワカメを持ち帰りましたが魚のお裾分けの片づけがあったため、昨日の夜はそのままにして、処理を今朝に持ち越しました。
 いつものように午前4時に起きてブログを一本書き、ハガキを3枚書いてちょっとした読書を終えると、午前6時のミュージックサイレンが鳴りました。身支度を整えて外に出て、とりあえず大きなお鍋を洗って水を入れ、ガスコンロにかけました。お湯が沸くまでの間、発泡スチロールに入ったワカメを丁寧に水荒らして湯がく準備をしたり、湯がいたワカメを冷水で晒すためバケツに水を張って準備完了です。

 沸騰した鍋のお湯の中にワカメを入れると、それまで茶色だったワカメが見る間にそれは美しい緑色に変わりました。頃合を見計らって緑色のワカメを取り出し、冷水で素早く熱を取るのですが、次のワカメを鍋に入れたり、取り出したり、冷水に晒したり、一人何役もこなしながら汗だくで作業を進めました。この時期のワカメは手触りも見た目も柔らかく、いかにも美味しそうでした。
 やがて朝食準備のため若嫁や妻が起きてきて、「朝早くからご苦労様です」と労をねぎらってくれましたが、洗濯や掃除、朝食準備などの雑用もあって、誰一人手伝おうかという人間はいませんでした。

干し終わったら雨が降り出し陰避難
干し終わったら雨が降り出し陰避難

 茹で上がったワカメを庭に張ったビニール紐に、芯を取りながら干して行く作業も、中々疲れるものです。途中中断して用意してくれた朝食を食べ、その後続行したワカメ干しも10時頃に一段落しました。干し終わった頃、にわかに雨がポロポロし始めました。今日の降水確率はそんなに高くないはずだのに、黄砂の影響もあって空も視界もどんよりとしていました。息子に手助けをしてもらって、折角干したワカメを濡らしてはては大変と、東屋にビニール紐に干したまま移動をしましたが、ワカメは本来陰干しが一番という話を聞いていたので、少し風が出た陰干しで綺麗な干しワカメができそうです。
 わが家は味噌汁や酢の物にワカメをよく使います。去年は自分で採ったワカメを干しワカメにしましたが、今年は潜って採ってもらった綺麗なワカメなので、仕上がりを楽しみにしています。

 今日干したワカメの量は予想以上に多く、またワカメの根っこの部分も沢山いただいたので、これを干す時外した茎とともに、妻に頼んで佃煮にして食べたいと思っています。ヒジキや天草等海藻類は健康自然食品なので、色々な料理にして楽しみたいと思っています。いつかテレビの料理番組で、ワカメの芽株を使って丼を作っていたことを思い出しました。早速今夜は試して見たいと思っています。
 間もなく例年の如く、磯遊びの季節がやって来ました。今年も大潮の時期を見計らって、海岸に生えたワカメを鎌で刈り取って、仲間内にお裾分けしてあげたいと思っています。勿論ワカメの刺身もショウガをたっぷり効かせた酢醤油で味わいたいと思っています。

  「友だちが 潜って採った 沢山の ワカメをもらい 朝から一人」

  「茶色だが お湯につけると まか不思議 緑色なる ワカメを食べる」

  「干しワカメ 黄砂と PM2.5 息子心配 私それほど」

  「干し終わる やっと一息 雨ザーザー 野良のやること お天道様が」

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〇暖かくなったのはいいが・・・

 朝の夜が空ける時間がすっかり早くなり、暖かさに誘われて毎朝の日課であるウォーキングも、終わり頃になると少し汗ばむほどの陽気です。今年の冬は事の他寒かったため、1週間ほど風邪を引いてしまいましたが、妻の看病のお陰ですっかり体調も元に戻って回復し、今では睡眠も十分取れて元気はつらつといったところです。
 しかし私の元気さとは裏腹に、昨日同居している息子は嘔吐下痢症でダウンし、仕事を休んで療養に努めていました。聞けば友人から貰ったカキを土手鍋にして食べたのが原因のようで、私たちにもお裾分けをいただいたものの、カキが余り好きでない私は、幸運にも食べなかったため、難を逃れることができました。

 昨日から今日、明日の3日間、私は意識的にスケジュールを空けて春休みを取っています。過密スケジュールと風邪が重なって体調を崩した折、「あなたももう若くはないのだから、もっとゆったりとして過ごしたら」と妻に言われて、それもそうだとこの3日間は、何をするでもなくのんびり過ごそうと思っているのです。ところが世の中はそんなに甘くなく、昨日は飛び込みで人間牧場にお客さんがやって来て案内し、また3本の原稿を依頼されていることを思い出し、尻に火がついたような感じで昨晩は遅くまで原稿書きのため、書斎にこもって仕事をしたのです。充実しえていると思えば充実しているのでしょうが、自分で自分をコントロールできないもどかしさもあるのです。

 昨日は夕方からわが町でも黄砂が観測され始めました。初春の輝く太陽はぼんやり霞み、日ごろよく見える沖合いの島々も、黄砂に霞んでまったく見えませんでした。最近は経済発展著しい中国本土から排ガスが原因と思われるPM2.5という微粒子の化学物質が、ジェット気流に乗って日本全土に飛来しているようなのです。黄砂もPM2.5も目に見えないものです。加えて沖縄で問題になっているオスプレイという米軍飛行機の本土訓練飛来があちこちで目撃され、鳥たちが自由に羽ばたく大空さえ、危なくなっていることを思うのです。中学3年生にとって人生の節目である入学試験を来週に控え、マスクで防備しないと入学試験さえもままならない姿は何処か異常な感じがするのです。

すっかり片付いた農業用倉庫
すっかり片付いた農業用倉庫

 昨日は夕方畑に出て、先日耕運機で耕していた空き地に縄尺を引いて畝を立て、ゴボウとニンジンの種を蒔きました。ウォーキングをしていると近所のおじさんやおばさんが、ゴボウやニンジンの種を蒔いているのを見て、私も思いついた次第です。私がゴボウの種を蒔いている姿を見た親父が、「ゴボウはもっと畝を高くしないと掘る時難儀をする」と忠告されました。分かっているのですが、適当な幕板も見つからず、深堀りしてお茶を濁していますが、まあ来年は改良しようと反省をしているところです。
 今日は午前中農業用倉庫の掃除や片付けをしようと思っています。これも親父の指摘で、「バックヤードの様子を見ればその人の値打ちが分かる」と口癖のように言われているので、とりあえず取り合えずです。春休みも何かと忙しいようです。

 

 

 

 

 

 

  「意識的 空きスケジュール 作ったが 上手くは行かず かえって忙し」

  「若くない 言われ納得 するけれど 若いつもりで これから先も」

  「黄砂降り PM2.5も 加わって 大空さえも 何処か危ない」

  「人生は こんなもんだと 思いつつ 昨日も明日も それなり生きる」

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人間牧場

〇若嫁の作ったお弁当

 2~3日前の夕方すっかり日課となっている、同居している孫たちとの入浴を4人で楽しみました。私たち夫婦が先に入り、身体を洗い終わった頃を見計らって孫たちが入ってきます。長男孫の希心から私が頭を洗った後、妻が身体を洗ってやるのです。その後次男孫奏心も同じようにして洗い、希心は100、奏心は70数を湯船に浸かって数えて一丁上がりですが、最近は頭を洗う前二人とも、嬉しいことに「お願いします」と、私にあいさつをしてくれるのです。何処で習ってきたのか知りませんが、一丁前のことを言うわいと目を細めています。風呂に入りながらその日にあったことを、世間話風に聞き出すのも楽しいことで、孫たちは問わず物語を大いに語ったり、タイルに張ったカタカナ表記の文字も全て風呂場で覚えてくれました。
 「おじいちゃん、明日は遠足でトベ動物園へ行くんよ」「お母さんがお弁当を作ってくれるんよ」と楽しそうに話していました。

若嫁が作った親子遠足用の弁当
若嫁が作った親子遠足用の弁当

 明くる日の朝、孫たちはいつになく早起きし、わが家書斎へ「お早うございます」とあいさつにやって来ました。聞きもしないのに「今日は動物園に遠足に行く」と楽しそうに話してくれました。若嫁も早起きをして孫たちからリクエストのあったお弁当を作っているようでした。
 ソワソワしていた孫たちが、「おじいちゃんお弁当ができたから見に来て」と誘いにやって来ました。孫に手を引かれてダイニングに行って見ると、まあそれは楽しいお弁当が出来上がっていました。私たちが子どものころの弁当といえば、お節句以外はそれはもう無味乾燥なものでしたが、若嫁の作ったお弁当は、まるで夢のような絵になるものでした。孫たちは母親に連れられて少し遅めにわが家を出て、バスでトベ動物園へ出かけましたが、「今頃は弁当を広げて楽しそうにしているだろうな」と思うだけで、こちらまで顔がほころびました。

 最近は驚いたことに、学校の運動会もお弁当の注文があるほどだそうで、弁当等家で作らない母親もいるそうです。何らかの事情で母子家庭になったり、働かなければならないため、弁当を作る暇がない人もいるようですが、子どもにとって弁当は親子の絆を確かめ合うとても大切なものだけに、例え粗末なものでも手作りして持たせてやりたいものです。
 今、弁当が見直されています。子どもたちの体位向上には万能と思われた学校給食も、学校に任せきりで、朝ごはんさえ食べさせずに登校させる親もいるのです。「早寝・早起き・朝ごはん」は今流のスローガンですが、このスローガンを言わなければならない現代社会の歪もあり、少子化も含めて社会は混沌としているようです。

  「弁当が 出来たと自慢 する孫は 幸せ者だ お目々細めて」

  「その昔 母が作った 弁当は 卵を焼いて 漬物梅干し」

  「今時の 母親遊び 心あり まるでメルヘン 弁当凄い」

  「弁当は 親子の絆 効果あり 美味しかったと 空持ち帰る」

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人間牧場

〇街中のお雛様飾り

 私たちが子どものころは、戦後間もないこともあって家も街も全てが貧乏な時代でした。それでも映画「3丁目の夕日」のような、どこかほのぼのとした温かみがあったように思うのは、自分自身が回顧的な年齢になったからかも知れません。とりたてて楽しみのない日々の暮らしゆえに、盆と正月、お節句等はまさに指折り数えたハレの日だったのです。3月3日の雛祭りが近づくと、わが家でも姉のお雛様が押入れの奥から出され、家族総出で雛壇の上に組み立てて飾りました。母はお雛様に供えるために菱餅と雛豆を作ってくれましたが、男の私はお雛様の顔がどっちを向いていようと、ネズミに顔や着物をかじられていようと無関心で、もっぱら菱餅と雛豆が気になって盗んでは食べたものです。

 

いっぷく亭の雛飾り
いっぷく亭の雛飾り

 3月3日が終っても一週間くらいは飾っていましたが、余り長く飾ると女の子の婚期を逸するとの言い伝えで、手伝わされて和紙に包んで元の押入れに片付けたりさせられました。最近は少子化の影響や住宅事情、それに日本文化の喪失などによって、各家庭でお雛様を飾らなくなってきました。ゆえに手持ちの古い雛飾りは無用の長物となって、酷い人はごみとして処理することだってあるのです。
 日本各地ではそうしたことに着目した、地域づくりに取り組んでいる団体やまち・むらも少なくなく、徳島県勝浦町では体育館に大掛かりな雛壇が組まれ、全国から集めたり寄付してもらったお雛様を、何千体も飾っている所だってあるのです。

谷岡さん親子が飾った雛飾り
谷岡さん親子が飾った雛飾り

 数日前私の友人の、伊予市街に住んでいる谷岡さんのブログを拝見すると、伊予市の商店街でも雛飾りを飾ったので、お暇を見つけて見に来て下さいと書かれていました。昨日は松山へ所用で出かけるついでに、伊予市の街中に飾ってあるお雛様を見ることにしました。谷岡さんのお家に立ち寄ったところ、運よく谷岡さんも県議会傍聴から帰られたところだったため、いっぷく亭やその周辺の会場を見て回りました。どの会場のお雛様も素晴らしく、特にお雛様の年代を「今から〇〇年前の作品」と親切にも書いて紹介していたため、とても興味をそそられ拝見しました。街歩きはガイドがいるだけで随分と違った見方ができるので、谷岡さんの説明は大いに参考になりました。

 最後は谷岡さん親子が飾ったという、谷岡さんのお店の目と鼻の先の会場を見せてもらいました。これだけのお雛様飾りを、もっと多くの市民に見てもらうためにはどうしたらいいだろうか考えました。私だったらやはり小学生やそのお母さんたちに見てもらいたいと思いました。街中の飾ったお雛様に「いろはにほへと」と番号をつけ、スタンプラリーのように街歩きしてもらったり、お雛様会場を子どもたちの手でもてなすお接待のよな雰囲気にして、子どもを巻き込めば、これはもう立派なイベントになるのです。
 途中街中で、ガイドの会会長で文化協会の会長である門田真一さんにばったり出くわし、ほんの短い時間でしたが立ち話をしました。久しぶりに会話も弾みましたが、伊予市の文化は門田さんの活躍に依存し続けていて、私たちもお役に立たなければと思ってみるものの、残念ながら浅学菲才ゆえの悲しさで、何の役にも立っていないのです。何はともあれ、立派な街歩きの手法として街角雛祭りが、こうして芽を出していることを嬉しく思いながら見学させてもらいました。

  「お雛様 遠い昔を 思い出す 菱餅あられ 盗んで食べた」

  「これだけの 日本文化が 残ってる 伊予市いい街 活かせば生きる」

  「お雛様 ガイド説明 あるだけで 見方が違う 博学なりて」

  「道端で ばったり出会い 立ち話 日ごろの疎遠 あれやこれやと」

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人間牧場

〇一人五右衛門風呂を楽しむ

 今年の冬は寒さが厳しかったため、人間牧場に少し遅めと感じる春がやっとやって来ました。斜面のあちこちには片栗百合の、それは目の冷めるような黄緑の葉っぱが顔を出し、梅林の梅の花は見る人もなく満開を迎え、メジロが我が物顔で梅の花をついばんでいました。
 そこここに草刈りの時刈らずに残しておいたツワブキの株がありますが、葉っぱをかき分けると、綿帽子を被ったツワブキの芽が沢山出始めていました。早速20~30本引き抜いて持ち帰りました。今日にでも薄手のビニール手袋をはめて皮を剥き、妻に頼んで煮付けて味わおうと思っています。

一人五右衛門風呂を楽しむ
一人五右衛門風呂を楽しむ

 昨日はピザ体験を終えた一行が帰った後、使った小道具を片付けたり、多少の農作業をして汗をかいたので、風呂の残り湯に足し湯をして、野趣味溢れるロケーション風呂を一人楽しみました。ロケ風呂の板戸を押し上げ、裸になってザブンと五右衛門風呂の浴槽に入ると、満杯のお湯が勢いよく溢れました。足し湯で少し熱めにしたため、湯気が体全体を覆いあっという間に汗が噴出してきました。酒でも飲めると熱燗でいっぱいも楽しめるのですが、そういう訳にも行かず、人気のないのをいいことに一人で歌を歌いながらお湯を楽しみました。手持ちのデジカメを取り出し、自動シャッターに切り替えたり敷居の上に置いたりして、風呂に入っている自分の姿を写真に収めました。

 ふと天井を見上げると、板壁の上の隅に何やら穴が空いているのです。「またやたれた」と思いよく見るとそれは啄木鳥が穴を開けた痕跡でした。人間牧場を造って8年になりますが、啄木鳥といわれる赤ゲラが悪態の限りを尽くして、手当たり次第に無数の穴を開けているのです。業を煮やして防鳥網を張ってこれまでに10匹以上の赤ゲラを捕獲しましたが、それも愛鳥に逆行するとの思いから止めたため、被害は更に拡大しているのです。
  風呂が沸いていることを知らせる暖簾を出していたため、いきなり見知らぬ人が外で何やら呼ぶ声を発していました。聞けば人間牧場を見学に来たのだそうです。何の前触れもない突然の来訪に大慌てをして風呂から上がり、着替えを済ませて対応しましたが、時々このような不審者もやって来るようです。
 一人で春を満喫しようと思って風呂を楽しんでいましたが、思わぬ横槍に後味の悪い結果となってしまいました。まあこんなこともあるでしょう。

  「いい湯だな 一人五右衛門 風呂に入り 歌等歌い 風呂を楽しむ」

  「よく見れば 板壁小さな 穴が開き 空が丸見え 啄木鳥仕業」

  「牧場を 見学したい 前触れも なしに不審者 後味悪く」

  「春盛り 人間牧場 そこここに 鳥や蜜蜂 雑草までも」

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