人間牧場

〇消えてなくなった下灘商店街
 私たちが子どもの頃は、道も車も発達していませんでした。ゆえに庶民の暮らしは歩いて行ける距離に諸々があって、今の暮らしと比較するとすこぶる不便ながらも村の中に商店街があって暮らしが完結していました。

 ところが道と車が普及すると暮らしが一変し、時間とスピードが短くて速くなり、地元の商店街では満足のいく商品が手に入りにくくなり、商売も他市町村に客を奪われ、立ち行かなくなり一軒また一軒と店を閉め、気がつくと、商店街は商工会や行政の努力もむなしくいつの間にか無くなっていました。

 今日下灘の旧商店街を通りましたが、自分を起点に左右それぞれ100mを見渡しても人も犬も猫も見ることはありませんでした。まさに「灯が消えた」状態で、かつての面影は「〇〇商店」「〇〇洋服店」などの看板のみとなってしまいました。町内から3~4年前ガソリンスタンドがなくなり、私たちはガソリン難民です。

 昇降客の減少を理由に、わが町民の足と言われるJR予讃線海岸周りの存続問題が起こっています。起死回生を狙ってやった夕焼けコンサートが引き金となって約40年間存続してきましたが、さてどうなることやらです。皮肉にも相変わらず超人気駅となっているJR下灘駅や、観光列車伊予灘ものがたりが焼け石に水とならぬよう切に願っています。

 

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人間牧場

〇最近よくあるデジタルトラブル
 昨日パソコンで原稿を書いていると、いきなりエラー音が鳴り始めました。よくあるウイルス詐欺のようなので、アクセスせず全ての電源を切り、電話の近くのコンセントを引き抜いて、しばらくして再起動すると何事もなく元通りに復旧しました。

 今日史談会の研修会に参加して、架かって来た電話の通話が終わると、いきなりスマホのライトがつきました。暗闇でライトをつけて歩いたり探し物をしている人を時々見かけますが、私はこれまでスマホのライトなど使ったことがなかったので、どうして消すのか分からず、みんなに助け舟を出し、結果的には一度電源を切り再起動するとライトは消えました。

 子どもでも知ってるこんな初歩的な操作を知らないのですから、恥ずかしくて仕方がありませんでした。今晩スマホの師匠である高2の孫にライトのつけ方消し方を教えてもらいました。デジタルトラブルに出会う度に自分の非力さを嘆いて、もう使うのを止めようと思うこともありますが、一方ではこんな便利な物はないとトラブルを忘れて相変わらず場渡り的に使って一喜一憂しています。

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人間牧場

〇パソコンの記憶力の凄さに感服です
 私が旧双海町の広報「ふたみ」を担当したのは、教育委員会に在籍していた若い頃でした。ただでさえ忙しい社会教育を担当しながら1日と15日の毎月2回、何が何でも絶対出版しなければならない仕事でした。当時の原稿書きは全て鉛筆で書いたり消しゴムで消したりして仕上げていました。

 その後終わりごろ自分でなけなしの財布をはたき自費で買ったワープロを使うようになり幾分楽にはなりましたが、今思うと月2回×10年=240号の記事を殆ど自分で書いて印刷に回し発行したのですから、これだけでも凄い足跡です。そのことがきっかけで苦手だった書くことが少しだけ得意になり、退職を機にアメーバブログ「shin-1さんの日記」、ワードプレスブログ「人間牧場」に加え最近はFecebookを書いています。

 20年前人間牧場を造り、高知県馬路村魚梁瀬千本山から切り出した150年生の杉の木り株をいただき親父が台座に加工してくれ、水平線の家の板間の置き、その上に座布団を敷いて落語ならぬ落伍をやろうと思い立ち、その台本を書き始めました。30話できると地の書・水の書・火の書・風の書・空の書と粗末ながら印刷製本して出版しましたが、10周年の時心の書(第151話~第180話)を出版しました。

 今年10月5日に人間牧場開設20周年記念事業を迎えるのを機に、第181話~第213話を木の書(第181話~第212話)としてまとめようと、散逸していた原稿をパソコン内で探しましたが、昨日と今日でパソコンの中からそれらを見つけることが出来ましたが、パソコンの記憶力には脱帽です。まさに民俗学者宮本常一の「記録しないものは記憶されない」でした。原稿の在処が分ってホッとした一日でした。

 

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人間牧場

草刈り途中に見つけたムカデ花と呼ぶオレンジ色の花
 こう雨が長く続くと、畑に入るとぬかるむので入れず。雨の小降りになったのを見計らって家の裏や畑の隅の草を刈っていますが、人間牧場や港の見える丘の草丈の伸びも気になって仕方がありません。

 このところの草刈りの途中、草の中にホタルブクロや野生のミントなどが目につき思わず見とれたり、それらを可哀想だからと刈らずに通りすがったりしますが、植物学者牧野富太郎博士が「雑草という名の草はない」と言ったように、雑草として刈り取ることに多少心が痛むのも事実です。

 それでも、それらの草花を愛で過ぎると草刈り作業が遅々として進まず、結局は草刈りの方に心が動き刈り取ってしまうのです。それでも昨日は名前も分からず子どもの頃からムカデ花と呼んでいるオレンジ色の花を4~5輪摘んで、一輪挿しに活け、食卓の上に置きました。野の花ゆえに派手やかさはありませんが、趣のある風情でした。

「草刈の 途中で見つけた 野の花を 雑草ともども 刈るのためらう」
「草刈り機 エンジン止めて 野の花に 見とれる私 心が豊か」
「切り取った オレンジ色の 花4~5輪 一輪差しに 活けて食卓」
「今日も雨 明日も雨だと 予報では 言ってるけれど 出来ることする」

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人間牧場

〇トマトが色づき始めました
 わが家の家庭菜園では、小さなハウスに20本、露地に大中小40本ものトマトを植えています。時々「そんなに植えて出荷するのですか?」とよく聞かれますが、自宅用とお裾分け用にするためには、このくらいが必要なのです。

 

 そのトマトがハウスは遅れ気味、露地は順調に育って、この4~5日前から収穫できるようになりました。無機質な畑に真っ赤な実がなっている姿を見ると、どことなく元気が出るようです。勿論すべて無農薬で作っているため、雨のよく降る気象状況では病気が来て、ダメになる不安もありますが、トマト大好き人間の私としては、今のところ毎日畑に入るのが楽しみです。

 今日は大玉と中玉のハウス物を収穫し、若嫁の食卓にも半分お裾分けしてやりました。今朝と昼と夜の食卓には勿論冷えたトマトが出され、美味しくいただきました。もう少し量が増えれば、トマトジュースにして飲む予定です。

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人間牧場

〇防災キャンプこぼれ話
 30人も子どもがいると色々な特徴を持った子どもが沢山いて、面白いです。段ボールハウスが出来て、自分の荷物を持って引っ越し作業をしていると、突然ハウスの中から自分の顔にライトを当て、「幽霊じゃ~」と私を脅しました。怖くはないけど「キャ~怖い」とおどけて見せると悦に入っていました。

 またみんながビニールのゴミ袋を裁断して即席の雨合羽を作っているのに、切り離したビニールで、髪飾りを作ったり顔の張り付けて仮面舞踏会のような恰好をしてみんなを笑わせました。

 毎年のことながら低学年の子どもたちは自分でやろうとしてもやり方が呑み込めず、結局私たちスタッフやジュニアリーダーに助けを求め、いかにも自分一人で出来たような顔つきで得意満面になっている子もいました。

 今年はジャンボシャボン玉に挑戦しましたが、中には偶然綺麗な大きいシャボン玉ができて、「どうだ」と言わんばかりに得意になっている子もいました。こんな遊び心がたまらなく楽しい防災キャンプでした。

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人間牧場

〇朝顔市の再告知
 長男息子はこのところ夜明けの時間が早いので、朝早く起きて朝顔の植え替えや水遣りなどを行ってから松山の職場へ出勤し、祖語とからかえり夕食を済ませると夜なべのような作業を、家の横の東屋に電気をつけて夜遅くまでやっています。

 昨年少し腰を痛めたことがあったので、「あまり無理をするな」と注意をしていますが、今年の朝顔市が7月14日に迫り、あれやこれややることが多くドタバタしています。家族でおお延はしてやりたいけれど、それぞれの作業手順が分からず、支援と言えば温かい言葉しかないようです。

 そこで、私のFaceBookでチラシをスキャナーでスキャンしててやろうとやったところ好評だったものの、肝心の場所が分かりづらかったため、再び告知の意味もあって修正の上アップすることにしました。興味のある方は是非お立ち寄りください。

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人間牧場

〇エアコンの嫌いな私
 電気代が高いのを悔やんだり、ケチだから言うのではありませんが、私はどちらかというとアウトドアー派で、人工的に冷やすエアコンや冷暖房器具などで作る人工的な冷たさが苦手で、余程のことがない限り書斎のエアコンは使いません。

 最近は温暖化気候の影響で気温が高く、国を挙げて熱中症への注意を早くから呼びかけていますが、今年に入ってまだ一度もエアコンをかけたことがなく、むしろ戸を開けて網戸にしたり、また風呂上りは扇風機やうちわを使って量を取り込んでいます。

しかしそうは言っても熱中症になると命の危険があるばかりでなく、家族に迷惑がかかるので、年齢的に限界はあっても暑さ寒さに強い体に鍛えたりしなければなりません。年寄りの冷や水と言われないよう、健康に過ごしたいものです。

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人間牧場

〇部屋の中から窓越しに見える植物や生き物たち
 私たちが使っているダイニングからは、裏庭の緑が一望出来て気に入った風景です。今は夫婦2人だけの眺めですが、夜になると部屋の明るい蛍光灯の光を求めて色々な動物がやって来ます。

 窓に張り付くため、ヤモリやカエルなどはいつも見ている背中の表情とは違った腹や手足裏側の部分が見えて、グロテスクなその姿はまるで標本を見ているようです。

 最近蛍光灯からLED電球に替えた私の書斎はめっぽう集まる動物が減りました。LED電球は省エネになるばかりでなく、動物の世界にも影響を与えているようですが、「なぜ?、どうして?」となるとまだ答えは見つかっていません。

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人間牧場

〇私が挿し木して育ててお嫁に行った紅芙蓉の花
 私は自分の町を美しくしようと、水仙や菜の花、桜、ツツジ、酔芙蓉、アジサイなどをまちづくりの一環として辺り構わず、時には反対されても植え続けてきました。その一部は物語や神話となって各地に残っています。

 その中でもシーサイド公園に別名「夕日花」と私が名付けて植えた朝真っ白、昼ピンク、夕がた真っ赤になる酔芙蓉の花を植えていますが、とても気品があって綺麗な花です。私の手から離れた後世話はイマイチのようです。この花は何度か挿し木を試みたものの、挿し木が不向きなのか昨年も結局芽は出たものの失敗しました。

 相前後して友人に貰って5年前に挿し木した、まるでハイビスカスのような大輪の真っ赤な花が咲くアメリカフヨウは挿し木した枝がほとんど全部活着し、庭のあちこちに移植してどんどん成長を続けています。

 その中の一本を次男嫁の実家のお父さんに差し上げた所、適地だったことに加え大切に世話をされたようで、枝葉も立派に育ってかなり大きくなっています。昨日お父さんは入院中でしたがお母さんが在宅でお見舞いのつもりでお伺いしましたが、今年最初と思われる一番花が一輪咲いていました。

 さっき退院したお父さんから電話がありましたが、紅芙蓉の花が咲いて出迎えてくれたと喜んでいました。わが家は日当たりの都合で花が咲くのはまだもう少し先のことですが、花がご縁を結んでくれているようで嬉しい花との出会いでした。

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