〇水仙の咲く頃
双海町は東西ほぼ一直線に海岸線が16キロ、伊予灘に向かって胸を広げるように伸びています。そうした北向きの風土が育てるように、ツワブキと水仙それに薮椿が至る所に自生しています。ツワブキは秋に黄色い花を咲かせ、水仙と薮椿は冬花を咲かせます。春や夏の花と違い秋から冬にかけては花の少ない季節なので、人為的に植えた菜の花とともに双海町のもう一つの顔として、今では知られるようになってきました。
水仙や菜の花は桜とともに元々はまちづくり事業の一環として、花咲くまちづくりを目指し行政が主導し始めたものですが、今は金山さんの水仙や閏住地区の菜の花として定着し、すっかり有名となり、新聞やテレビなどマスコミも冬の話題の少ないこの時期なので、地域の風物として紹介されていて、一昨日も愛媛新聞の7面総合欄に取り上げられたため、土日は結構多くの人が下灘界隈をそぞろ歩いていたようで、私の知人友人も何人か水仙見学に訪れたついでにわが家へも立ち寄って、マスクを着けた控え目な交流となりました。
私が「港の見える丘」と呼んでいる下灘下浜駄馬は、2年前から伐採や伐根をして、クヌギ林にしようと里山運動に取り組み始めていますが、伐採伐根した場所の地面に日が当たるようになったため、これまで気がつきませんでしたが水仙が沢山はびこり、今年は結構花が咲いて楽しめるほどになっています。怪我の功名でしょうが、クヌギの木を植えると木が大きくなるまで何年かは下刈りをしなければなりませんが、嬉しいことに当分の間はささやかながら自前で水仙を楽しむことができるようです。ちなみに双海の海岸線に咲く水仙は金冠のある日本水仙が中心で、少し奥に入ると金冠のない八重咲き水仙が自生しているようです。
「今年も 地元新聞 載りました 土日は沢山 花見客あり」
「水仙を 見に来たついで わが家にも 立ち寄りマスク 静かに交流」
「放任園 伐採伐根 したお陰 水仙増えて 自前の花見」
「この季節 花の少ない 季節ゆえ 馥郁として 心安らぐ」