〇人間行脚の小さな旅(その1ー松野町目黒の芝さん)
16年前人間牧場を造った時、まだ年輪塾も構想段階で開塾していないころ、関西汽船の営業課長だった浜田さんが、突然「人間牧場で年輪塾を開く折には是非入塾させてください」と文書願書を突き付けられました。以来浜田さんも私も人間牧場年輪塾生第1号を暗黙裡に標榜し、今日まで離れずの人間関係を保ちながら、様々な活動に参加しています。
私と浜田さん二人が「修行」と呼んでいる人間牧場の中心施設水平線の家の板間を、一年に2回掃除をしてワックスをかける作業ももう16年目となりました。お陰様で少し劣化の進む人間牧場も、水平線の家は訪れた人が驚くほど綺麗に保たれていて、これも浜田さんのお陰でもあり感謝に耐えません。
そんなこんなで浜田さんとは折につけ他愛のない話をしながら過ごしていますが、間もなく70歳になる浜田さんと76歳の私の一致した意見として、かつての級友を訪ねる「人間行脚の旅」なるものを企画しました。その1番目に選んだのは松野町目黒の芝さんでした。昨日はわが家まで迎えに来てくれた浜田さん運転の車で、長浜~大洲~西予~宇和島三間を経由して目黒まで行きました。
目黒は滑床渓谷の入り口にある、高知県境西土佐に接る奥まった所にあります。松野町職員として森の国ホテルの開業に立ち会い、その後教育長を最後に役場職員を退職した後、奥さんと2人で古民家自宅を開放し、「あざみ野」という民宿を開業し営業していますが、昨年病気になり、加えて農作業中に耕運機に巻き込まれドクターヘリで宇和島市内の病院まで搬送され一命をとりとめ、今は多少不自由でも何とか一人で歩けるまでに回復しているようです。
役場職員時代から数えるともう40年以上も付き合っている親しい関係なのに、驚くなかれ芝さんのお宅へはまだ一度も伺ったことがなく、今回も近所の人に道を訪ねつつ歩を進めましたが、ご夫婦ともども仲良く暮らしている姿を見て、大いに安心をしました。ちなみに民宿あざみ野は西田敏行・菊池桃子のナレーションでお馴染みの「人生の楽園」でも放映されました。
「40年 以上の級友 なのに何故 まだ訪問 してない不思議」
「あざみ野と 言う名の民宿 営んで 二人仲良く 人生楽園」
「病気怪我 あれこれあった 人生も 今となっては 笑い話に」
「景勝地 滑床渓谷 入り口に 高知西土佐 行く手看板」