〇9年前の思い出
パソコンの画面に呼び出しもしないのに、いきなり9年前の写真が出てきました。人工知能とでもいうのでしょうか、忘れていた記憶です。私はアメーバブログ「shin-1さんの日記」と、ワードプレス「人間牧場」という2本のブログを毎日書いているため、アーカイブス機能を使い2011年11月10日の記事を呼び出すと、前日11月9日にあった全国地域づくりリーダー塾山下ゼミの一行15人程が、人間牧場へ研修にやって来たことが、微細に書かれていました。
写真に写っている馴染みの顔の人の姿は9年ながら10年ひと昔で、私の姿はそんなに変わりませんが、やはり若い感じがしました。間もなく当時参加していた神山伸一さんがこの写真をfacebookにアップしたので、数人の方が書き込みをして、デジタルながら思い出話に花を咲かせました。
それにしても便利な世の中になったものです。人間の知能では覚えているはずもない9年前の出来事が、記録することによって記憶として蘇るのですから驚くしか言いようがありません。民俗学者宮本常一の言葉を借りれば、「記録しないものは記憶されない」のです。私たちは一日24時間を毎日積み重ねて歳をとります。昨日今日のことすら「はて何をして暮らしたのだろう?」とさえ思う日々ですが、改めて記録の大切さを痛感しました。
記録には音声や写真、文字といった方法がありますが、私は文字と写真で既に過去になった昨日の出来事やその日の思いを記録しています。早いもので、facebookを始めて15年が経ちました。取るに足らない何の役にも立たない、私のような凡人の殆ど毎日記録する様子を見て、晩年親交のあった永六輔さんは、「『禅の修行』に似ているから続けなさい」と諭されました。意を強くした私は、相変わらず飽きもせずやっています。これも人生のある意味修行です。
「3日前 いきなり古い 写真見る 9年前の 出来事のよう」
「9年前 アーカイブスで 呼び出した 当時の記録 デジタル記憶」
「達人に 禅の修行と 励まされ 意味もないけど 毎日続けて」
「この歳に なるとあれこれ すぐ忘れ 私の脳は 退化の一途」