人間牧場

〇白滝の紅葉

 この1ヶ月余り、妻の実家の義理の姉が末期がんで病の床に就いていたため、暇を見つけて片道1時間の道のりを、仕事を終えた妻は見舞いに出かけていました。その義姉も薬石功なく天国へ召され、慌ただしい中にも仏事を終えましたが、この5年間に相次いで私の父、妻の妹、妻の兄、私たちの義姉と傷心の面持ちで他界へ見送った妻の心境を思うと、悲しい思いがつのります。

 昨日は所用で大洲へ行く途中、気晴らしに急な思い付きで白滝の紅葉を見ることにしました。昨日は瑠璃姫祭りの当日でしたが、私たちが訪ねた午後3時過ぎにはお祭りの余韻程度でした。川沿いの道の有料駐車場で300円を払い、妻はサービスのため置いていた竹の杖を借りて登り始めました。麓では顔見知りの人たちが餅つきの最中でしたが、お餅のお接待を受け、お餅の好きな妻はお餅を3パックも買い求めました。

 急な坂道を登ると幾つもの滝や色づいた紅葉か幾重にも重なり、見事なインスタ映えでした。このところの傷心で少しやつれた感じがして嫌がる妻を、「記念に一枚」と誘って2枚ほど撮ってやりました。今年の秋は義姉の病気のこともあって、紅葉狩りに行く暇もなく終わろうとしていましたが、ここに来て身近な場所で紅葉を楽しむことができました。帰りに立ち寄った臥龍の湯の駐車場でも綺麗な紅葉を見ることができました。

「この五年 相次ぎ身内 他界へと 見送った妻 傷心面持ち」

「あれやこれ この1ヶ月 忙しく 紅葉を愛でる 暇もなく 秋は足早 去ろうとしてる」

「白滝の 紅葉を愛でに 立ち寄りぬ 滝の流れと 紅葉美し」

「顔見知り 仲間餅つく 傍通る お餅接待 有難きかな」

 

 

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