〇犬寄の雛祭り
同じ街といっても旧中山町と旧双海町、別々の町といっても旧双海町にも犬寄、旧中山町にも犬寄という同じ地名の集落がある、旧中山町犬寄に住む高市礼子さんから、「吊るし雛祭りに来ませんか!!」と、毎年この頃になると、妻にお誘いがあるようです。これまでにも2度夫婦で見学に行ったことがありますが、ほんの2~3日前新聞にその予告記事が載っていたので、上天気に誘われて昨日の午後、妻と二人で出かけました。
高市さんの家には何度かお邪魔をしたことがあるので、付近の道路横に車を止めて庭に入ると、既に沢山の見学者が集まってお茶の接待を受けていました。私たちも顔見知りの人と雑談をしながらお茶をいただき、吊るし雛や様々なお雛様を第一会場、第2会場と見て回りましたが、10人ほどのグループで作ったという、目の覚めるような見事な装飾に感心しながら見せていただきました。その後高市さんの自宅の展示を見てお暇し、犬寄の松浦さんたちがやっている菜の花の丘を見学させてもらいました。
菜の花といえば双海町の閏住が有名ですが、菜の花の丘もとても素晴らしく、丘の上からの眺めもとても綺麗でした。顔見知りの松浦さんたちがやっている太鼓の練習場の中へ入り、女性ながら住民自治佐礼谷の会長を務める松浦さんと、お茶をいただきながらお話をさせてもらいましたが、長年よく頑張っておられる姿に頭が下がりました。地域を守り、遺し伝えることは容易なことではありません。ましてや地域には自分たちの力だけでは解決できない様々な問題がありますが、悲観することなくポジティブにとらえ、希望を持ってやりさえすれば何とかなるものです。お互い頑張りましょうと励まし合いながら別れました。
「いや綺麗 ため息交じりの 誉め言葉 山里不便 だけど人来る」
「真似しない 真似のできない ことすれば オンリーワンの 地域生まれる」
「吊るし雛 10人ほどが 一年を かけて手作り グレードアップ」
「菜の花の 丘の上から 下界見る 長閑な春の 午後のひと時」