人間牧場

〇思わぬ蜂蜜

 昨年は蜜蜂を飼い始めてこの方、うなぎ登りで絶好調だった蜂蜜がまったく収穫できずゼロの状態となりました。何が原因かはまだ不明ですが、前年一升瓶で25升も採った浮き浮き気分からの、奈落の底に落とされたような失意は、言葉では言い表せられない悔しさでした。近所で蜜蜂を飼っている人たちも同じような悲哀をなめたとの話を聞いて、多少気は休まりましたが、「何故蜜蜂がいなくなったのか?」という原因も掴めていないだけに、やがて花の季節とともに始まろうとしている蜜蜂の活動期や、蜂蜜のことを思うと、春になると上がるテンションも今一といったところです。

収穫した蜂蜜

 昨日コンニャク芋を掘るため人間牧場へ向かいました。何気なくコンニャク芋畑の上付近に置いている蜜蜂の巣箱を見ると、先日の大風で横に倒れて無残な姿になっていました。早速巣箱に近づいてみると、箱の中にはまだ蜂蜜の入ったままの蜂の巣があって、横倒しになった衝撃で巣が崩れ中から蜂蜜が流れていました。急いで水平線の家の台所から少し大きめのアルミ鍋を持ち出し、蜂蜜を含んだ巣を丁寧に取り出しました。指に着いた蜂蜜をなめてみましたが、純度の高い蜂蜜のようでした。昨年は蜂蜜採集ゼロだと思っていたのに、多分手応えからすると5合くらいはあるようで、思わぬ天の恵みに感謝するとともに、今年はいいことがあるかも知れないと、良い予感を感じさせました。

 早速採集したミツバチの巣を自宅に持ち帰りましたが、垂れ蜜作業で蜂蜜を採りたいと思っています。5合あれば蜂蜜を常食している妻が一年間に食べるくらいはあるようです。今朝宅配便で、息子がインターネットで購入した、巣箱に塗る蜜蝋が届きました。これまでは蜜蜂の師匠である井上さんから頂いた蜜蝋と、自分が作った蜜蝋を塗ってしのいでいましたが、これで何とかシーズンに間に合いそうです。ハウスの中に取り込んだ日本ラン・キンリョウヘンも、このところの陽気で成長が促進され、花芽も動くものと期待しています。今年もせいぜい養蜂を楽しみ、いい結果を出したいと思います。

 「あら不思議 風で倒れた 巣箱から 綺麗蜂蜜 タラリタラリと」

 「昨年は 収穫ゼロと 思ってた 0.5升も 天から恵み」

 「この量が あれば一年 妻食べる 蜂蜜確保 嬉し出来事」

 「今年も いよいよ養蜂 始まると 決意も新た モヤモヤ消せずも」

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