人間牧場

〇私はコーヒーを飲みません

 コーヒーを飲まない私を見て、「あんな美味しいものを飲まないなんて」と、コーヒー好きな人からは不思議がられます。また妻からも「コーヒーを飲む人はガンにかかりにくい」などと言われコーヒーを勧められますが、「嫌いなものは嫌い」とかたくなに飲まず嫌いを貫いています。はてさて私のコーヒー嫌いはいつ頃始まったのか考えてみると、確か小学校1年生の時初めてコーヒーを口にしたその時、とても苦かったことから「こんなもの飲めるか」と相なった次第です。

 そんな私の長男に、こともあろうかコーヒー店を営むお店の娘さんが嫁いできました。本来ならコーヒー嫌い=若嫁嫌いになるはずですが、それとこれとは別な話で、今ではその若嫁と同じ屋根の下で暮らし、今では鬼嫁となって私と口相撲を取りなら、毎日楽しくやっているのですから世の中は面白いものです。その若嫁も2年前に亡くなったお父さんの後を受けて、コーヒー店でお母さんとともにコーヒー豆を自家焙煎しに毎日松山まで通っているのです。

 私はコーヒーを飲まないため、友だちのように行きつけの喫茶店はありません。それでも時々妻と一緒に嫁の働く喫茶店へ立ち寄りますが、普通の常連さんは「ブラック」と言ってコーヒーを注文しますが、コーヒーを飲まない私は「ホワイト」と言ってホットミルクを注文するのです。情けない話で、「酒もタバコも賭け事も、女もやらず百までいきたばかがいる」と、どうやらわ私のことのようです。

  「酒飲まず タバコも飲まず コーヒーも 飲まない私は 変わり者です」

  「息子嫁 何の因果から 分らぬが コーヒー出す店 看板娘」

  「ブラックと 注文せずに ホワイトと まるで漫才 大笑いする」

  「コーヒーもタバコも飲まず 長生きを 百までしても 大馬鹿者だ」

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