shin−1さんの日記

◯人事異動の季節

 3月も20日を過ぎると、県内のあちこちでは人事異動の内示が発表され、その殆どは内示と言いながら新聞紙上に公表されるのです。私のようにリタイアして10年も経つと、知人もだんだん減り昇進昇格よりも、どちらかというと退職者の欄に目が行き、「あああの人も退職か」と、サンデー毎日の仲間が増えることを内心喜んでいますが、60歳で定年退職しても今頃は直ぐに年金が出ないので、再任用や再就職をしなければ、現職当時のような豊かな暮らしはできないため、私のように即自由人として、社会活動やボランティア活動をする余裕などない人が多いようです。

 人事異動の原案を役場で何度か作ったことのある経験からすれば、順次決済修正が加えられるにせよ、一担当者の思いつきから始まる人事異動は、その性格から秘密のベールに覆われていて、内示で自分の異動を知った時の驚きは、想像以上だと自分の過去を振り返りながら懐かしんでいます。

 同じ庁舎内の異動なら机が変わったり、部屋が変わる程度なら簡単ですが、広域的に動くとなると、家族を巻き込んでそれはもう大変で、人生をも変化させることになるのですから、笑い話では済まされないのです。意にそぐわない傷心の異動もあれば昇進昇格といった異動もあり悲喜こもごもですが、異論があっても従うしかないのもまた異動の辛さです。まあ割り切って強く生きて欲しいと願っています。

 余談ですが、この春退職された皆さん、長い間ご苦労様でした。退職時の役職に応じて再就職先が用意されたり、再雇用もされないまま、社会の荒波に船出しなければならない人など様々ですが、これまでがこれからを決めるのではなく、これからがこれまでを決めるということをくれぐれもお忘れなきようお励みください。

 「3月は 異動の季節 新聞に 毎日名前 メガネ必要」

 「昇進や 昇格示す ◯印 中にはそっと 退職の欄」

 「退職後 今は年金 出ぬゆえに 給料減らされ 任地赴く」

 「再雇用 されず寂しく 去る人も いるということ 忘れぬように」

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