〇松野町の福祉大会に招かれました
愛媛県内には偶然にも、町名に「松」という漢字のついた松前町と松野町の二つの町が、合併せずに残っています。松前町は3万人を越えている県下最大の町ですが、松野町は人口が5千人にも満たない小さな町でありながら、様々な紆余曲折を経て現在に至っています。高知県の馬路村が1100人だったり、大川村が500人程の人口規模であることを思えば珍しいことではないのでしょうが、世間を騒がせ揺るがした平成の大合併騒動を思うと、松野町の生き方をどう評価すればいいのか、言葉が見つからないというのが正直なところです。
そんな松野町の社会福祉協議会から、第2回の福祉大会をやるので記念講演をして欲しいと頼まれました。私は呼ばれたら刑務所以外何処へでも行くことをモットーにしているので、スケジュールに多少無理がありましたが、喜んで引き受けました。松野町といえば森の国という名前が示すとおり、高知県と県境を接している、こちらから行くと多少不便なところです。でも今は高速道路が南へ延伸し、三間まで高速道路を通って私の町から行くと、僅か2時間足らずで行けるのですから、いやはや便利な世の中になったものです。
私はとりあえず9時過ぎに家を出ました。というのも先日長崎県で開かれた九州ブロック社会教育大会の記念講演を頼まれて出かけた折、実行委員長を務めていた江頭さんが、今は故人となっている親友だった土居浄厚さんと親類関係であることを聞いていたので、奥さんにその話を伝えようと奥さんを訪ねました。
残念ながら家は鍵がかかっていて、あいにく留守のようでしたが、お兄さんの土居一誠さんが福祉大会に来られていて、そのお話を伝えることが出来ました。私は福祉大会が午後からだったので、松丸駅の駅舎の中にある温泉のロビーに行き、たむろしていた地元のおじさんたちと様々なお話をして、講演のネタを拾いました。世間話のネタは床屋と風呂屋へ行けば聞けるという話を聞いていましたが、その通りとてもいい講演のネタを拾うことが出来ました。
「12時に会場へお越し下さい」と事務局から指示されていたので、そのとおりの時間に行くと玄関先で協議会の会長さんや事務局長さんが迎えに出てくれていました。驚いたことに親友の芝さんや和田さん、原田さん、是沢さんの4人も私が来ることをかぎつけて、講演を聞きにやって来ててくれていました。何というありがたいことでしょう。
私の講演は地元目黒にこにこ会の活動紹介のあと、午後2時10分から始まりました。「福祉のまちづくりについて」という演題でしたが、沢山の参加者が熱心に耳を傾けてくれました。
「松野町 遠い町だと 思ったが 高速道路 僅かな時間」
「合併を ぜずに残った 松野町 何故か活き活き スモールでいい」
「友人が 4人も会場 陣取って 私の話 熱心に聞く」
「田舎ゆえ 楽しいですと いいつつも 過疎と高齢 将来不安」