〇サラリーマン川柳
毎度お馴染みとなっている第一生命保険という保険会社が、毎年一回募集選考しているサラリーマン川柳の入選作100句が発表されました。毎度のことながら前年の国民的話題や職場、家庭夫婦の哀歓を取り入れたものが多く、いずれの作品も頷くことばかりでした。入選作は3万4千9百句の応募作から選出し、ネットによる人気投票で、5月下旬にベスト10が発表されるそうです。
【サラリーマン川柳の主な入選句】
「IPS 再生したいな 国・経済」
「政治家も ビールに負けじと 第三に」
「党名を 覚える前に 投票日」
「新入りを 待って幹事を 九年間」
「電話口 『何様ですか?』と 聞く新人」
「やな上司 退職したのに 再雇用?」
「携帯と 亭主の操作は 指一本」
「読みきれぬ 妻の心と 円と株」
「すぐキレる 妻よ見習え LED」
「ノーベル賞 家(うち)にないのは 平和賞」
「『辞めてやる!』 会社にいいね!と 返される」
先日私は出張で京阪神方面へ行きました。久しぶりに満員電車に乗りましたが、電車内では殆どの人が指先でスマートフォンの操作をして過ごしていました。私は自分の携帯電話が時代遅れな機種であることに多少違和感を感じながら、スマートフォンを操っている人の様子を遠目で眺め、買うべきか買わざるべきか正直なところ迷っているのです。時流といわれるスマートフォンも使えない、時代遅れなアナログ人間で一生を終るか、思い切ってスマートフォンを買って操作を学ぶか、何年か前思い切って携帯電話を手にしたりパソコンを手にし、大きな成果を得たことを思うと、一歩前に踏み出す勇気が必要なのかも知れません。
しかし一方では、必要でないものは買わないという、ミエ・ムリ・ムダを省いて生きる勇気も必要なのです。これまでにも私は、その信念でシンプルライフを実現してきたのです。自分らしくどう生きるか、いよいよ真価が試されようとしています。気がつけば私の回りの友人の多くはいつの間にか、スマートフォンにモデルチェンジしているようです。でも私は私として、「携帯と 亭主の操作 指一本」ではない妻の温かさも感じています。
もう一度自分の生き方を見つめ直してみましょうか。
「気がつけば スマートフォンが 主流なり 私しゃ遅れた 携帯持って」
「買えないと 買わない違う 思いつつ 迷う自分は 弱い人間」
「川柳に 読まれた言葉 ごもっとも 17文字が 時代を映す」
「俺のこと 時代遅れと 言うのかも それでもいいと 胸張り生きる」