〇街中の人間牧場移動塾の講義終る
一昨年松山と西予で開かれた、ものづくり文明機構のシンポジウムがご縁で開講することになった、愛媛新聞カルチャースクール、「街中の人間牧場移動塾」という一風変わった講座も、早いもので開講以来一年が経ち、昨日は愛媛新聞社での最後の講義となりました。
私の一年間のスケジュール統計で最も空いているのは火曜日の10時から12時だと、自分勝手に決めて募集をしたものの、「そんな時間に受講生が集まるはずはない」と妻が言うように、案の定蓋を開けてみると、受講申し込みはたった2人だけでした。普通は最低でも5人くらいが開講の条件なのでしょうが、愛媛新聞のカルチャースクールは、例え1人でも申し込みがあれば開講するという内規どおり、昨年の4月3日に開講したのです。その後2人が3人になり4人になりと微増して、3回目から6人になり、何とか体面を保つことができたことは嬉しいことでした。
最初に申し込んだ永山さんは、松山市役所で私の話を聞いた余韻で弟兵頭さんを誘い、親友浜田さんが友人明神さんを誘い、新聞社の浅野さんの紹介で新崎さん、そして宇和島から脇谷さんも加わって、バラエティに富んだ布陣となりました。受講生はそれぞれしっかりした信念を持って生きている人ばかりで、こちらもその気で講義をしてきましたが、1回2時間の講義を12ヶ月続けるということは、喋る私も聞く受講生もとても力が要るのです。
最初は私の忙しさもあって、レジメなど用意する暇もなく、テキストに選んだ「夕日徒然草・水の書・火の書・風の書・空の書」という私の自著本4冊を買ってもらい、読みながら説明を加えようと思いましたが、前回何処まで読んだかも忘れがちで、結局後半は「笑いの力」「生きる力」「選ぶ力」など「力」をキーワードに、思いつくまま前日レジメを作ってお話をしました。
昨日のレジメは次のレジメのとおりです。
このレジメを元に2時間お話をして、最後は受講生に感想を述べてもらいました。いやはや私にとっても勉強になるとてもいいカルチャースクールでした。次回の閉講は人間牧場のピザ釜でピザを焼いたり、こんにゃく作りの体験をしたりして総括しようと思っています。
帰り際と帰ってから愛媛新聞社から、来年もこの講座を開講して欲しいとの要望が出されました。少し考えさせて欲しいと即答を避けましたが、はてさてどうしたものか、新たな火種が持ち込まれた最終日でした。
「ある部分 カルチャー馬鹿に していたが 私のカルチャー 少しショックを」
「早いもの 月に一度の 講義終え また年齢を 重ねて涼し」
「四冊の 夕日徒然 自著本を テキストにして 街中話す」
「やっとこさ 終って肩の 荷を降ろし 軽くなったが 新たな荷物」