○久しぶりの九州路(その1)
1月18日に福岡県直方市へ講演で出かけて以来、約4ヶ月ぶりの九州路です。瀬戸内海や宇和海を挟んだ隣の島でなりながら、九州はやはり遠いと感じます。と同時に北九州を中心とした発展ぶりはミニ東京といった感じで、小倉も博多も町の中を歩いていると何かエキゾチックな雰囲気があるのです。
小倉駅周辺のコンベンションホールはとてもでっかくて、また動く歩道やモノレールがあってすごく便利です。その反面駅から少し歩くと素晴らしい小倉城公園もあって、いい雰囲気の街です。今回は早朝だったため小倉や博多の街中を歩くことはありませんでしたが、近い7月6日には京都郡町議会議員研修で、8月2日には福岡県公民館大会でそれぞれ相次いで福岡県へ入る予定なので、前後の日程を割いて周辺を回って見たいと思っています。
小倉から特急ソニック、博多から特急白いかもめという列車を乗り継ぎました。ウトウトしつつも本を読んだり車窓の景色を眺めながらのんびり過ごしました。福岡県から佐賀県に入ると車窓の景色は一変し、小麦畑が長崎県まで続いていました。今は麦秋の頃で刈り取り前の小麦が黄色く色づいて目にも鮮やかでした。松山地方の日本一を誇る大麦裸麦の黄金色に比べるとやや見劣りしますが、それでもあの広い麦畑には圧倒されました。
麦畑を眺めながら親友の青木晴美さんに携帯でメールを入れました。彼女からは先日も岩手への旅の途中でメールを貰いましたが、私も時々列車の中でメールを送ったりするのです。
佐賀県辺りから長崎県に入ると有明海の干潟が広がってきました。干満の差が多いため海は淀んでいて、私の町の海のように澄んではいませんが、それでも海の広がるる光景は何ともいえない開放感がありました。目的地の諫早が近づき、何かと物議を醸し続けている諫早湾の巨大な水門が見えてきました。列車の中からか見ることはできませんでしたが、一度近くによって見てみたいものです。
私が諫早の駅の降りたのは今回が3度目です。前2回は大村市と周辺での講演でしたが、特急白いかもめが止まらないため、諫早へ降りて迎えに来てもらったり、諫早から別の列車に乗るため途中下車したのです。前2回の強烈なインパクトが頭を過ぎって、メガネ橋と楠の巨木群はどうしても見たいと思っていたのです。僅か1時間ほどの余裕しかありませんでしたが、メガネ橋と城山の楠の木、それに諫早神社の楠の木群を見ることができラッキーでした。
「久方に 西の彼方の 九州路 列車に乗って 旅を続ける」
「佐賀県は 何年か前 大会に みんなで出かけ 思い一入」
「佐賀平野 小麦畑が 延々と 続く圧巻 メールで知らせ」
「有明は 月の引力 見える海 干満の差あり 海の底見え」