○人間牧場での農作業(その2)
子ども体験塾は公民館の主催事業の中でも特に人気の高い目玉行事です。合併以来公民館職員は人数が少なくなったため、館長以下みんなが協力しないと運営が成り立たず、また色々な方にお願いして実行委員会を組織し、スタッフとして手助けをしてもらっています。私も教育長時代から退職後のもずっと実行委員長としてその企画や運営に携わっているのです。特に人間牧場ができた7年前からは人間牧場の農地を利用してサツマイモの栽培をプログラムに組み込んでいるため、あれやこれやと忙しく、また知恵や体力を使っているのです。人間牧場は私の持ち物ながらそのようなプログラムを実施することを目的に作っているの生涯学習私設なので、大いに進んで参加と協力をしているのです。
一昨日は一週間後に迫ったサツマイモのイモヅル植えの準備をするため、畑を耕すことになりました。この日はあいにく担当の赤石主事さんが人間ドックで留守のため、例年の事ながら家が農家の松原主事さんにお願いして耕運機を持参して手助けしてもらうことになりました。畑は前もって畑の草を10日程前に刈っていて、その枯れ草を除けなければ耕運機が掛けられないため、午前中に一人でその作業を行い大汗をかきました。松原さんと久保さんが約束の時間通り午後1時30分に耕運機を軽音トラックに積んでやって来ました。早速耕運機を3人で担いで畑まで急斜面を下ろし作業開始です。二日前に雨が降って程よい固さでも、畑が急斜面のため耕運機の刃が中々立ちにくく、耕運機を運転して中耕する松原さんは汗をかいて孤軍奮闘でした。それでも何とか1時間余りで綺麗に中耕することができました。
お茶を飲んで一休みした後今度は畝立てとマルチをかける作業に取り掛かりました。畝立ては主に私の仕事で持参した巾鍬で畝を立て、その上に栗マルチシートを被せて土で固定させる作業は、日ごろ馴れていない者ばかりでこれまた大汗でしたが、全ての作業を2時間余りで終えることが出来ました。本当は中耕した畑の青草を除けた方がいいのですが、マルチをかけてこれから一週間置くので、マルチの下は高温になって草を枯らすため、目をつぶって作業をしました。
すっかり綺麗になった畑に一週間後は子どもの歓声が聞こえることでしょう。例年この時期は梅雨の走りなので雨も予想されますが、ここまで作業をしていると例え雨が降っても子どもたちは、イモヅルを楽に植えることができるのです。さあいよいよ今年も楽しい子どもたちのプログラムがスタートします。
「イモヅルを 植える準備を するために 神輿のように 耕運機担ぎ」
「子育ては 手間暇かけて するゆえに 成果大きく 心が育つ」
「中耕し マルチをかけて 準備する 苦労したこと 子どもに話そう」
「準備終え 木陰でお茶を 飲みながら 遠望船の 行き交うを見ゆ」