○雨に日には雨の日の仕事がある
このところ春の足音を感じるように、冬としては珍しいシトシト雨が3日間も降り続いています。テレビのニュースによると北国では氷点下の大雪、南国沖縄では25度を上回る夏日とのこと、その真ん中にある四国は雨も当然でしょうが、今更ながら小さな島国といえど南北に細長い日本の気候を垣間見るのです。雨が降ると「天気が悪い」という言葉を耳にします。雨が降ると何故天気が悪いのか?、これも言い古された言葉ですがよくよく考えてみると可笑しな話なのです。雨は水なしでは生きてゆけない私たちの暮らしにとって、とても大切なものです。特にこの時期に降る雨は木の芽起こし雨といって、植物の成長には欠かせないものです。今年の冬は地球温暖化などどこ吹く風で、特に北国は積雪や低温の記録を次々と塗り替え、そこに暮らす人たちの深い悩みを誘発しているのです。3日間ぐらい小糠雨が降ったぐらいで、やれ洗濯物が乾かないとか、やれ農作業が出来ないだとか、「天気が悪い」と騒いでいますが、大雪に悩む北国のことを考えたらそれは贅沢な悩みなのです。
私はポジティブな人間なので、雨が降っても「天に向かってブツブツ言うな、雨の日には雨の日の仕事がある」とばかりにむしろ雨を喜び、雨を楽しむように心がけています。散歩を楽しむ友人は「雨で散歩が出来ない」、ゴルフをする友人は「雨でゴルフの練習が出来ない」と嘆いていますが、私は長靴を履き傘を差して平気で散歩に出かけるのです。今時長靴等履かない人が多いようですが、私は長靴を年中愛用しています。お陰で雨が3日続きましたが、3日間で3万歩以上を歩き目標達成です。
わが家の玄関先には大きい水がめが2個置かれています。一方は水を張ってメダカを飼育していますが、一方の水がめは傘立てのインテリアとして活用しています。傘は5~6本置かれていますが、この3日間ちゃっかり妻が愛用している赤い傘や水玉模様の傘等を意識的に毎日違えて使っています。僅か一回40分ほどの散歩ですが、人目をはばかることなく傘で雨とお洒落を楽しんでいます。いやあ実に楽しいものです。
私の散歩コースの急峻な坂道の殆んどはコンクリートで舗装をされていますが、頂上付近は雨が降るとぬかるむ土道です。ゆえに長靴でないとシューズではすべるのです。最近はこの山道も殆んど通る人がないため私とイノシシの専用道路のようなものですが、私がシューズや長靴で踏みつけ道を作ると、何日かするとイノシシが道の片側を何故か掘り返しているのです。多分餌となるミミズを取るための動作か、あるいは体毛に付着した害虫を駆除するための動作だと思うのですが、この半年ほどはイノシシが夜行性のため姿は殆んど見ていないのです。
親父から昨日の朝、「裏山はイノシシが出没するから気をつけて歩くように」と、注意をされました。自分のことよりも息子のことが気になるらしく、有難い忠告として受け止めています。
今日は間もなく徳島県佐那河内村という山奥の村へ講演に招かれているので、これから出かけますが、多分天気は上向くものと思われます。