〇日田一人ぶらり歩き旅
大分県日田市は平成の大合併で天瀬町、大山町、前津江村、中津江村、上津江村と旧日田市が合併して日田市になりました。日田といえば天領日田といわれる幕府の直轄地として発展してきた町です。ゆえに豆田などの古い町並みが今も色濃く残り、今は由布院や黒川温泉の影に隠れているようにも見えますが、大分屈指の観光地として多くの観光客を集めているのです。
日田は古くから山紫水明の水郷(すいきょう)として知られ、そのシンボルが三隅川で日田盆地の中央を東から西に、筑後の沃野を潤しながら遠く有明海に注いでいます。隅地区旅館街裏の三隅川に浮かぶ屋形船は夏の風物詩で、遊船からは400年の伝統を持つ鵜飼を見ることができます。また日本三大美林のひとつに称される林業地で、その昔より三隅川は水運が発達し、木材の運搬手段として利用されていたようです。
私も何年か前、観光協会の招きで講演に来て夏の三隅川界隈の賑わいを見せてもらいましたが、それは見事なもので今もその印象を忘れることができないのです。