〇ピザ釜の火入れ乾燥
人間牧場の作業小屋北側法面とロケ風呂西横法面が自然ドハで、少し地盤が緩んできたようなので石垣工事をしようと思いついたのは、今年の5月17日でした。早速地元の土木業者大栄建設さんに現場まで来てもらい、おおよその見積もりを作ってもらったところ明くる日見積書が届き、50万円くらいかかるというのです。人間牧場もこの6年間、水平線の家、ロケ風呂、ツリーハウス、作業小屋、ウッドデッキ下の裏面石積み、かまど小屋と、度重なる施設整備のための出費で、妻に内緒の私の貯金通帳も底をつきかけていたものの、仕方がないと諦めて工事に着工したのです。
その石積み工事がやっと完成したのも束の間、今度はピザ釜の整備の話が持ち上がり、それならと大栄建設さんに工事の延長として、3万円しか資金がないといわば拝み倒して無理やりピザ釜の土台工事をしてもらいました。
さあそれからは、ピザ釜築炉は年輪塾小番頭の松本さんが担当し、閏住の戸田さんにお願いして製作してもらうことになり、二人は猛暑の夏に大汗をかき、薮蚊に悩まされながら築炉工事をしてくれました。築炉工事は私が想像していた以上に大掛かりなものとなり、人間牧場年輪塾でコツコツ貯めた小番頭松本さん管理の資金を吐き出しながら、戸田さんの献身的な努力もあって先月、上屋も含めてまあ見事に完成したのです。余談ですが上屋工事は息子たちが同居するため自宅のリフォーム工事に入っていた藤建設さんにこれまた無理を言って、13万円で工事をしてもらいました。
先月開いた二宮尊徳公開セミナーの折塾生にピザ釜開きを、12月17日に開催する旨知らせていたので、折に触れ火を入れて乾燥してきましたが、一週間後に迫ったのでそろそろ本格的に火を入れようと昨日は一人で人間牧場へ出かけ、ピザ釜上屋工事で出た端材などをピザ釜で燃やしながら徐々に温度を上げて行きました。
ピザ釜は温度を上げるとあちらこちらにヒビが入るのは覚悟していましたが、今のところ多少のヒビで、火の引きも中々いいようで、この分だと何とか17日には間に合うようだし、ホッと一安心といったところです。17日には年輪塾のメンバーが集まって恒例の餅つき大会もあわせて行なう予定で、すでに小番頭は餡子を用意したり、もち米を手配したりしてくれているようです。
昨日はピザ釜の火の番をしながら牧場内の杉の木の枝切りをしたり、コンニャク畑の草を引いたり、草刈機でそこら辺を撫でる程度に草刈り作業もして、少しばかり汗をかきました。昼ご飯を食べるのも忘れて作業をしていると、妻から「昼食はどうするの」と携帯電話が入りました。夕方は散髪に行ったり夜は史談会の例会も予定されていたので、水平線の家でお湯を沸かし買い置きしている即席カップ麺を作って簡単に終らせ、午後4時に人間牧場を後にしました。ピザ釜の準備もでき、これで安心して週末は鳥取県伯耆町と大山町へリレー講演に出かけられるようになりました。
「来週に 迫ったピザ釜 お披露目の ために火を焚き 準備おさおさ」
「牧場は 今年も出費 多くあり 妻に内緒の 財布空なる」
「来る度に 何かできてる 来客が 目を見張りつつ 感心しつつ」
「来年は 少し資金を 稼がねば 次なる夢が 実現できぬ」