〇白い大地
この写真を見て何だと思いますか。この写真、実はわが家の家庭菜園の今日の様子です。昨日と今日の二日間、私はわが家の家庭菜園の中耕や種蒔き作業に明け暮れました。明け暮れたといえばいかにも大働きしたように聞こえますが、日ごろ畑仕事には目もくれない私にとっては大仕事でした。まず草刈機でカボチャ畑の草を刈ってその草を畑の隅に寄せ集め、耕運機を小屋から取り出して中耕し、定規と定規紐を使って畝を立てて行くのです。昨日も今日も好天に恵まれ日当たりのよい畑は一日中太陽が容赦なく照り付けていました。長袖シャツに麦藁帽子、ゴム長靴の出で立ちで農作業に挑みましたが、まあ凄い汗をかきました。
途中木陰に入って休んだり、自宅へ入って冷蔵庫の冷たいお茶を飲んだりしながら、作業をした結果、大根3畝9列、聖護院大根1畝3列、小松菜1畝3列、チンゲンサイ1畝3列、秋ジャガイモ1畝1列、ホウレンソウ1畝2列、ニンジン1畝2列、春菊1畝2列とまあ凄い数の種を蒔きました。そして蒔いた種を保護するため籾殻を被せ、その上に牛糞肥料を置いて行くのです。畑の畝毎に折角蒔いた種を取りに食べられては大変と、鳥おどし用のキラキラ風で揺れるビニールテープを張り、最後はジョレンに水を入れてたっぷり水をやりました。作業は立ったり座ったり、中腰になってやるものですから、多少腰が痛くなりましたが、何とか作業を終えることが出来ました。
時折友人や知人が訪ねて来る度に作業が中断したり、畑の隅の木陰に座って雑談したり、また時々かかる携帯電話を取ったりと、まあ忙しく働きました。知人や友人は私の仕事ぶりを見て、ご立派と褒めてくれたり、「これ程の野菜は出荷するのですか?」と質問されたりしました。私は家庭菜園でできた野菜は近所や親類に配って喜んでもらうのです。まあ人助けのようなものですが、無農薬に近い農法ですから出来や見栄えは今一ですが、味は良いと褒めてくれるのです。今年は中耕の折石灰を撒くのをすっかり忘れていました。慌てて今日の午後近くの農協へ買いに行き、苗物用の畑に撒いておきました。冒頭に紹介した白い大地は、実は石灰を撒いた畑の様子なのです。最近の石灰は加工されているのか、昔のようにそこら辺が真っ白になるような飛散もなく、綺麗に撒けました。ちなみに20キログラムの石灰は750円ほどでしたが、直感的に安いと思いました。
「疲れたと 思いながらも 安堵する これで安心 冬の準備が」
「指折って 数えるほどの 種を蒔く 苗を植えると 相当な数」
「朝と夕 鋤簾に水入れ たっぷりと 一週間後の 芽吹き楽しみ」
「今年ほど 菜園力 入れた年 ないと思いつ 有頂天なる」