人間牧場

〇敬老会に招かれて(その2)

 昨日の朝は台風接近をまったく感じさせないような快晴でした。天気予報だと午後は雨だといっていたので、心配しながら妻を助手席に乗せて一路愛南町内海柏を目指して出発しました。大洲から西予市宇和まで高速に乗りましたが、大洲盆地では早くも霧が立ち込め雲行きが怪しくなってきました。
 高速道路の延伸は予想以上に進んでいて、宇和島道路を通れば宇和島市と合併した旧津島町やすらぎの里までは2時間近くで行きました。津島町は早場米の産地で県下で一番稲刈りが早く、お盆ころには新米として出荷しているようで、稲刈りの終った田圃はここ最近の雨で水浸しになっていて、彦生えの稲がまるで田植えを終えた早苗のようにも見えました。

 

敬老会の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敬老会の記念写真撮影中

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し時間があったので宇和海を見下ろす喫茶店に入り妻と二人でモーニングセットを注文しのんびり過ごしました。やがて時間が来たので元来た道を少し引き返し、柏集会所に着きました。北原区長さん以下役員さんに出迎えていただき中へ入ると75歳以上の高齢者が既に着席し開会を待っていました。参加者の中には赤樫元村長さんや池田元校長さんなど懐かしい顔ぶれもあって、あいさつを交わし雑談に耽りました。
 やがて区長さん、老人会長さんのあいさつと乾杯で賑やかな懇親が始まりました。少しお酒と食事が進んだところでいよいよ私の出番です。末席から聞いているとマイクの調子が今一だし、それでなくても耳が遠い高齢者なので、務めて大きな声でゆっくりとを自分に言い聞かせ、トークショーとでも言うべき出し物を30分間しっかりとやりました。

 極めつけは、私より5歳も若い同行した等身大のパネルをステージに立たせ、白いシーツをまるで除幕式のように引いたり、電光掲示板を見せたり、またハーモニカや赤とんぼを曲芸のように竹の棒の先に止まらせたりしながら高齢者の気を引かせました。さっきまで賑やかだった会場は私のトークに釘付けで、ステージから感じる限りは大成功だったようです。
 無事役目を終えて末席に引き下がり、地元の人の二胡演奏や歌声を聴きながら食事を楽しみました。やがて携帯電話に妻から迎えに来たと連絡が入り、早々にお暇しましたが、とても楽しいひと時でした。敬老会を単なる褒め殺しの催しと捉えず、ワンランクアップしようとした北原区長さんの思惑は多分、参加した高齢者が一番感じたのではないでしょうか。

 私の等身大人型パネルを車のドア付近に置いての移動は、助手席に乗った妻にはとても窮屈そうでした。休憩する度に運転席から助手席に移動しなければならず、面倒くさいようでしたが、宇和島付近でバケツをひっくり返したような大雨にあってノロノロ運転を強いられましたが、あちらこちらへ立ち寄って夕方無事わが家へ帰って来ました。親父も雨の中なので心配しいていたようで、車が我が家に到着したら玄関先まで出迎えてくれました。親父は地元の敬老会は土曜日でしたが、人の前で食事をするのが苦手で、今年も欠席をしたようです。昨日は津島町で買い求めた善助餅と酒饅頭などを親父に土産として渡しました。敬老は大切な日本人の心です。これからも敬老の心を持って親父に接したいと思っています。

今朝の台風15号と16号の進路予想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「敬老会 招かれ出かけ トークショー 百点満点 上手く行ったぜ」

  「等身大 人型パネル 窓際に 寝かせ窮屈 助手席妻乗せ」

  「餅饅頭 親父に土産 買ってくる これから先も 敬老心で」

  「褒め殺し 敬老会より 役に立つ そんな思惑 見事に当たり」

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