shin-1さんの日記

○一ぷく亭で一服

 昨日はえひめ地域づくり研究会議の運営員会がえひめ地域政策研究センターであり、出かけましたが、途中伊予商工会議所の徳本商業協同組合理事長さんに頼まれて一ぷく亭という商店街の空き店舗を利用した立ち寄り所に立ち寄りました。そこで10時半から12時まで四方山話をしてほしいというのです。テーマも決めず、「元気の出る話をして下さい」ということなので、まあいいかと何の準備もなく話しました。多分同じ市内とはいいながら双海町という過疎地に住んでいる田舎者の話なので、冷やかしにでも行こうかと、一ぷく亭の運営委員さんが10人余り集まってきました。途中で来た人もいて結果的には15人くらいになったのですが、私にとっても少し寄り道しての気楽な気持ちで話をさせてもらいました。

 だいたいこんな小さな集会に来る人ですから黙って座っていれば時間が過ぎるだろうと思っての参加が多いのを見透かして、まず最初に一人ひとことどんな話が聞きたいか聞いてみました。最初はドギマギしていましたがしゃべりだしたら止まらない人たちですから、それなりにポイントを掴んで話してくれました。

 商店街の女性が殆どなので商店街の現状や将来への不安が圧倒的に多かったし、一ぷく亭の運営についての質問や、楽しい話が聞きたいという漠然としたものまで様々でした。もうこれでこの集会は成功したと思いました。というのも話したがらない割には何も言えなかったと帰ってからブツブツいうのが女性ですから、短い発言にせよしっかりと自分の主張が述べれたのです。

 まず一ぷく亭の運営についてはもっと楽しく、美しく、新しいことをすればいいと助言をしました。そのためには一人が他の人を一人連れてくることです。これをネズミ算というのですが、私は感動の法則と不快感の法則があるように思うのです。感動は1人が感動すれば7人に5人に2人にと増えかけ合わせると70人に伝わるのです。一方不快感の法則は一人の不快感が10人に7人に3人に伝わり、かけ合わせると210人に伝わるのです。

 私はこの方法でシーサイド公園に年間55万人もの観光客を呼び寄せました。そして風評被害をまき散らす人を利用する、つまり風評被害の外敵を風評効果にする味方にしてしまったのです。もっと楽しいことを見せびらかして情報発信しなければならないと話しました。

 もう一つ大切なことは経済理論です。儲けにならないことは余り楽しくなく、ましてはボランティア精神だけで長続きするものではありません。上灘漁協女性部の人が何故長続きするか、それは経済の原則がはっきりしているからです。年間6千万円もの売り上げがあるから安心して働け、安心して組織が強固なのです。そのためにも情報受信もさることながら情報発信ができるようにすべきだと思いました。

 「そんなことは、言われなくても分かっている」といわれそうですが、あっという間に終わった1時間半の時間にはたして私のメッセージは心に響いたかどうか、次回も既にセットされているので、こんな話を聞きに果たして来るかどうか、吉と出るか凶と出るかまるでおみくじのようなものです。次回も私は楽しみにしています。

  「奉仕する 人の顔々 何となく 仏に似たり 慈悲笑み浮かべ」

  「化粧など 高い金出し しなくても 笑顔十分 タダなのですよ」

  「お話を している姿 窓越しに 覗いて通る 道行く女性」

  「世の中は 不思議なものよ 知らぬ人 たった一度で 百年友に」 


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shin-1さんの日記

○人間牧場で芋端会議

 食物の成長は早いといっても、昨年12月に落ち葉を拾い集めて土づくりを始めてからもう10ヶ月が経ちました。その間種芋を伏せてビニールで被覆し、種芋から芽を出させました。その芋ツルを5月24日に植えつけ、草引きなどをした結果の収穫ですから気の遠くなるような作業でなのです。その間イノシシに3分の1を食べられ、網囲いの修復作業でどうにか3分の2を守っての芋掘りなのです。正直いって今年は疲れて気をもみましたが、子どもの明るい笑顔を見るとその疲れも吹っ飛んでしまいました。 

 長期予報によると今日は雨でしたが、天気の回復が予想以上に早く今日は曇っていたものの雨も降らずまずまずの天気です。子どもたちは8時30分に支所前に集合して人間牧場を目指しました。私は風呂の準備もあるので軽四トラックに乗って一人で一足先に到着です。水平線の家の戸を開け、ロケ風呂にお湯を張るためボイラーのスイッチを入れお湯を出しました。その間掃除をしたり片づけたり結構忙しく動きました。そのうち子どもたちの歓声が聞こえ、ボランティアの人たちとともに下山してきました。ところが作業の道具一式を積んで早めに出たはずの車が道に迷ったのか中々到着せず、作業に取り掛かることができないのです。仕方なく開会式を行い、時間つなぎの意味もあって私の講話となりました。

 子どもたちにとって芋はただの作物でしょうが、私は戦後の混乱期に育ったため芋は常食で、嫌というほど食べました。また芋を作る農作業の手助けも随分させられました。家の床の下には芋つぼという芋を保存する室があって、モミガラを入れたその薄暗い所に入って芋を取り出した記憶もあるのです。また芋のツルは料理の仕方によっては美味しいのですが、砂糖も醤油も砂不足の時代ですからそんなに美味しいとは思いませんでした。今日はその話を体験してもらうため芋のツルを使った料理を一品加えることにしました。

 やがて私の話が終わるころ道具を積んだ車が到着し、いよいよ芋掘りに挑戦です。張り巡らせていたイノシシ囲いの網を取り除き芋ツルを切って行きました。そして自分が植えたと思われる場所を陣取って手スコップで芋に傷をつけないよう掘って行くのです。田舎の子どもはかなり逞しく芋を掘り当ててはあちこちから大きな歓声が聞こえていました。

 イノシシの被害に遭ったため昨年より収穫量は減りましたが、それでもかなりい芋ができていて、その芋を焼き芋、芋の天ぷら、イモケンピにすることにしました。洗った芋をアルミホイルで包んで焼く焼き芋班、芋を輪切りにして衣をつけて油で揚げる天ぷら班、芋を短冊状に切って素揚げし砂糖でからめる芋ケンピ班に分かれクッキングをしました。


 今年の芋は鳴門金時の「里むすめ」という品種でした。油で揚げると濃い黄色に変色し、ミネラル豊富というだけあって、つまみ食いしましたがとても美味しい品種でした。料理が終わりウッドデッキで班毎に芋づくしの昼食を食べましたが、まあ子どもの食欲は旺盛で、用意した焼き芋、芋ケンピ、てんぷらを殆どペろりたいらげてしまいました。そのため残念ながら今年は種芋を確保することはできませんでしたが、また来年は来年の風が吹くのかも知れません。おすそ分けの芋を少しだけ貰い人間牧場を後に帰って行きました。

  「イノシシに 食われ残った 芋を掘る それでも豊作 子どもに笑顔」

  「焼き芋と 芋の天ぷら 芋ケンピ 芋しか食べぬ 昼食楽し」

  「来年も 必ず来ると 手を振って 牧場去りし 子ども見送る」

  「里むすめ 優良品種 だけあって 美味いのなんの 子ども完食」

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