○南海放送のラジオ出演
昨日の午後、南海放送のラジオに出演しました。「イキイキ夢見人」を(ユメミスト)というのだそうですが、面白い番組です。時々車の中で聞いたことのある番組なので興味を持ちました。最近はラジオの番組も放送局のスタジオと思いきや銀天街の真ん中にあるグリップというお店の2階で放送するのですから世の中も変わったものですね。スタジオは喫茶店の横にあって、喫茶店にお茶を飲みに来た人も気軽に参加できるようになって、時には雑談もマイクには入るのでしょうが、それがまたリアル感があって心地よいのです。
宇都宮アナウンサーと寺尾アナウンサーに囲まれて、3人でお喋りをする僅か25分の短いトーク番組でした。お二人のアナウンサーは何度か出会っている方で、私のこともよく知っているため何のリハーサルもなく始まりました。内容は夢の実現についてでした。これまでの夕日によるまちづくりについて一通り流した後、話はもっぱら「人間牧場」の話題に集中しました。「人間牧場って何ですか?」から、何をどうしてと様々な質問攻めに合いました。
お二人の質問でふと気がついたのですが、私はこの「人間牧場」なる夢をどのようにして手に入れたのだろうと思いました。形なき夢を形にする作業は容易なことではありません。夕日を日本一にしたいという夢を形にした話は余りにも有名ですが、それは役場という信用される看板と公費という財源があってのことで、私はその二つを上手く使わせてもらって仕上げただけの形なのです。
私が「人間牧場」という形を作るためには夕日と同じように夢を見ることから始めました。50代の10年間でその夢の実現に向けて様々なことをやりましたが、基本は夕日によるまちづくりと一緒で、夢を形にするため具体的な絵に書くことと資金の調達をしました。10年間で高めたスキルを絵に書くためには設計士の長男が私の分身としてよく働いてくれました。瀬戸内海に向かって大きく開く窓や急峻な地形を生かして突き出たウッドデッキなどは、まさに私の考え以上のアイディアでさすが専門家と、親バカぶりもいいとこです。
そして何よりも苦労したのは資金集めでした。自分の夢の実現にわが家の資金を使えるほどわが家に余裕のないことは百も承知ですから、自らの楽しみを断つしか方法はありませんでした。酒を一ヶ月に10日間止め、その日には飲んだつもりの千円積もり貯金を10年間やりましたが、これが体の健康という思わぬ副次効果も生んでくれました。また何冊か本を自費出版した収益金や講演で得た謝金も小まめにストックしました。塵も積もれば山となるという例えのように、最後は妻に頼み込む一幕もありましたがアップアップながら資金の殆どを調達できたのです。
幸いわが母が耕していた畑が用地として利用できたり、地元の人のご好意で水が引けたりしてどうにか完成にこぎつけましたが、後は私お得意の物語づくりで楽しいお喋りはあっという間に終わってしまいましたが、それでも車の中でよく聞いている人がいるもので、昨夜はメールや電話で問い合わせや感想が寄せられました。
退職によりマスコミから遠ざかって1年半余りが過ぎましたが、このところの人間牧場はちょっと目立ち過ぎかなと思うほどにマスコミに追いかけられています。でもマスコミ効果は一時のことですので、そんなに長くはないでしょうから、意の向くままに誠意を持って対応したいと思っています。
最後に言いたかったことは、私たちに続く団塊の世代の皆さんへのメッセージとして、夢を諦めないでという言葉です。「鮮やかに想像し、熱烈に望み、心から信じ、魂を込めた熱意を持って行動すれば何事もついには実現するという言葉どおり、夢は必ず叶うということでした。
「ラジオ向き そんな顔する 私にも 本当にラジオ 出番がありて」
「団塊の 世代退職 間近なり もう一度夢に チャレンジしよう」
「酒止めて 一日千円 貯える そんな努力が 牧場作る」
「リハーサル なくても平気 馴れたもの 楽しい喋り 電波通して」