〇正月までにやるべきことが多過ぎる
私は田舎に住んでいるゆえ、正月を迎える準備をそろそろしなければなりません。一番大仕事は稲わらをそぐり、しめ縄を作ることです。ホームセンターで買えば簡単ですが、わが家は漁師をしていた時代から縁起を担いでしめ縄は長男がするものと決められていて、親父の手ほどきを30歳で終え、私一人でこの50年間作り続けてきました。
私の一番の危惧は私のしめ縄を作る作業を長男息子に伝承していないことです。ひところ息子に伝えようと試みましたが、遊びの中で子どもの頃縄ないを覚えた私と違い、息子は縄をなうことが出来ないため、教える私と習う息子の距離は結局縮まらず断念して今に至っています。
しめ縄が出来ると裏山に入りシダの一種であるウラジロを取らなければならないし、まつわる仕事もいっぱいあります。また正月用の鏡餅もつかなければなりません。松山に住む娘と息子宅へ、お餅をついて持っても行かなければなりません。大掃除や年賀状作りなど、あれやこれやと色々あるもので、何となく師走という言葉通りの毎日が近づきつつあります。