〇チョウチョは益虫か害虫かどっち
「チョウチョは益虫か害虫か?」と問われたら、あちらにヒラリこちらにヒラリ飛び交う様は文字通り平和の使者のようなイメージからして、殆どの人が益虫と答えるに違いありません。
ところが野菜を作る人から見ればイメージとは程遠い害虫となるのです。特にモンシロチョウはヒラリヒラリ飛び交いながら、菜の葉っぱに辺り構わず卵を産み付け、その卵が幼虫になると葉っぱを食べ尽くす青虫になるのです。
青虫は保護色の緑色をしているため、目視で見つけて取り除きますが、葉っぱや茎の緑色と区別がつかずとても厄介で、ほおっておくとキャベツや白菜の葉っぱはまるでレースのカーテンのように穴だらけになってしまうのです。
売っているキャベツや白菜の殆どは穴が開くと売り物にならないため、防虫ネットを張って対応しますが、大量に植えた畑はそれも追いつかず、農薬散布をするのです。ゆえにキャベツや白菜の奇麗なのは多かれ少なかれ農薬がかかっていると思わなければなりません。
それでも消費者は穴の開いたキャベツや白菜より、切れな姿をした野菜を買い求めるのですからおかしな話です。私は幸い狭い畑なので目視で青虫を毎日とっていますが、通越し作業ゆえ中々で、チョウチョを見つけたら多少心は痛みますが、心を鬼にして虫取り網で捕獲して処分しています。