〇お月見サービス
昨日の夜中学校1年生の孫希心と、小学校5年生の孫奏心が私たちの居間にやって来て、「只今お月見サービスの期間中です。肩たたきや肩もみはいかがですか!!」とセールスを始めました。この二人は新型コロナウイルスの影響で、4月から学校が長期休校になった折、5つのプロジェクト事業を立ち上げました。その中の一つが「なんでも屋カンパニー」という子ども会社の設立でした。兄が社長、弟が社掌というたった二人だけのパロディ会社ですが、1件につき300円で家庭の細々労働を受注するというのです。ただし5分以内の軽微な作業はボランティアで、肩たたき、草引き、車の洗車等々何でも引き受けるのです。
収入は明朗会計で300円のうち100円を社長が、10円を社掌がその都度分配し、残りの100円は家族共済にプールして、家族のために使うらしいのです。その後学校が始まると勉強や遊びが忙しく、会社の存在も忘れていたように見えましたが、孫2人は妻にちゃっかりすり寄り日ごろから、肩たたきなどを受注しているようでした。私も丸木舟の舳先を持ち帰った際二人に協力を頼み、重労働だったので奮発して二人それぞれに300円ずつを渡しましたが、二人は家族共済へのプールを忘れることなく処理をしていたようで、昨晩はお月見サービスということで100円割引のようで、私と妻がそれぞれ200円づつ払い肩たたき・肩もみをしてもらいました。
最近中学生の孫希心は、両親から居場所確認を目的に念願のスマホをかなり厳しい条件を付けられて買って貰ったようですが、驚いたことにこれまで金融広報委員会から貰った小遣い帳に、お金の出し入れを記入していましたが、いつの間にかその記帳をスマホに変えたようで、肩たたき・肩もみが終わると早速記入をしていて、私にこれまでの受注項目と金額の出し入れを見せてくれました。金融広報アドバイザーとして金融教育にいささかなりとも関わっている私としては、この上ない孫たちの取り組みに目を細めています。高齢となった私は進化どころか退化する一方なのに、いつもは叱ってばかりの孫たちながら、すこぶる健全に日に日に成長していて、頼もしい限りです。何と100円も値引きしてくれる嬉しいお月見サービスに、心が温かくなりました。
「コロナ禍で 孫たち作った カンパニー その後継続 少しの進化」
「おばあちゃん お月見サービス いかがです 100円割引 したたか受注」
「ささやかな 金銭教育 わが家でも 子どもとお金 実践しつつ」
「いつの間に 小遣い帳が 変わってた スマホ記帳化か 中々やるわい」