人間牧場

〇漁師さんの諺「春のひして西」

 私たちの地方で漁師さんが言い伝える天気諺に、「春のひして西」というのがあります。春は通称「やまぜ」という南西の風と、冬の名残の「にし」という北西の風が、まるで季節の変わり目のせめぎあいのように交互に吹きます。どちらも天地を揺るがすような大風なのですが、「にし」の風はいくら強く吹いても、「ひして」(たった一日)で終息するのです。

 昨日は一昨日、低気圧と前線が通過した後寒気が南下し、大陸から張り出した高気圧との間の等圧線が混んで、この季節としては珍しいかなり強い北西の風が吹きました。双海町の東西ほぼ一直線の16キロ海岸には高波が押し寄せ、国道に波しぶきが上がって、車の窓ガラスには白い塩分の斑点がこびりつき、ウォッシャー液を出してワイパーで洗っても、また次の塩水を被りました。

 多分「ひして」(たった一日)で今日は凪ぐものと思っていましたが、多少和らいだものの海上はまだ昨日の余波と思われる白波が立っているようです。昨日は一日中港の見える丘と、人間牧場周辺の草刈りをしました。この時期の草は柔らかく、時々草刈り機の刃にまとわりついたりしましたが、大風のお陰で汗をかくこともなく、すこぶる順調に草を刈ることができました。

 子どもたちが植えた人間牧場のジャガイモ畑も、公民館主事出海さんの手入れのお陰で、今のところ順調に育っていて、新型コロナウイルスの影響でどうなるかまだ不透明ですが、とりあえず周辺の草刈りは私の仕事なので綺麗に草を刈りました。今週は天気がいいようなのでもう1日くらい草刈りをしたいと思っています。

「一日中 北西の大風 吹き通し 白波国道 車にしぶき」

「牧場と 港の見える 丘周辺 一人黙々 草刈り作業」

「草むらで 昼寝?していた 雄のキジ いきなり飛んで ビックリ仰天」

「農作業 寄る年波にゃ 勝てません 気力体力 バランス崩れ」

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