人間牧場

〇愛媛新聞の四季禄

 2000年ですから、もう20年も前に自費出版した私の自著本、「昇る夕日でまちづくり」という本を読んだという人から、先日相次いでメールやお便りが届きました。昨日こととさえ忘れがちな年齢になると、自分で書いた本すら「はて?どんなことを書いたのやら?」で、思い出したりするのに一苦労する有様です。そんなこともあって最近、自分が書いたり自費出版した本を再度読み返していますが、後の祭りながら誤字脱字を見つけて苦笑いしている今日この頃です。

岡田有利子さんの四季禄執筆記事

 先日新年度の愛媛新聞四季禄の執筆者が紙面で紹介されていましたが、その中にいよ本プロジェクト代表の岡田有利子さんがいました。他の執筆者に比べ若い女性だし、「『昇る夕日でまちづくり』という本を読んだ」という感想おハガキをいただき、私も返事を書いたことから、不定期ながら届いたり出したりするハガキ程度の交流を続けているので、執筆記事が載るのを楽しみにしていましたが、先日第一回目の「読書のこだわり」という記事が掲載され、読むと同時に切り抜きました。

「おじいちゃんの読んだ新聞は穴が開いている」と孫が笑うように、私は若い頃から新聞切り抜きをしていて、自分の住んでいる双海町のことが主ですが、その数たるや相当数に上り、整理も出来ぬまま無造作に段ボール箱に入れて倉庫にしまっています。さて自分で私設図書館を作ったり、仲間と読書活動をしている岡田さんの記事は、とても読み応えのある記事でした。合併して岡田さんとは同じ伊予市民になりましたが、同じまちにこんな素敵な考えと行動を実践している人が住んでいることを誇りに思いました。

末尾に書かれた、「ただもう一つの私たちの活動にこだわりがあるとしたら、顔を見て語り合うということだ。ネット全盛の今、場所を作り集まり耳を傾け言葉をかわし、手間のかかる時間により私たちはつながりを重ねている、確かに手間はかかるのだが、夫が私に読んでくれたあの時間のように、それが何よりも大事な時間になると私は信じている。」という文章に、本を通して人とつながることの意味を教えられました。次の掲載が楽しみです。

「20年 前に自著本 出版し 書いたことすら 忘れるこの頃」

「書いた本 読んだとメールや ハガキにて 感想届き 嬉し恥ずかし」

「四季禄に 友人執筆 楽しみに 読んだらハサミ スクラップする」

「読書下手 自認の私 ゆえなれど 少しずつでも 対話の道具に」

 

[ この記事をシェアする ]