人間牧場

〇国立大洲青少年交流の家でのこぼれ話

 私は毎日午前4時半に起床します。その癖は旅先でも同じです。前日は1泊2日で地域教育実践交流会に出席したため国立王子青少年交流の家に泊まりました。前夜は分散会の後賑やかな交流会や二次会が行われ、遅い人は12時ころまで話し込んでいたようですが、私は10時30分頃そっと二次会場を抜け出し、宿舎に戻りひと風呂浴びてテレビを観ながら12時ころ床に就きました。

 あくる朝は、やはり4時30分に目が覚め、タブレットで調べものをしたり、ブログを書いたりして過ごした後、身支度を整えて裏からそっと外散歩に出かけました。リックに日ごろ使っている小さいLED懐中電灯と軍手を入れていたので準備万端です。不審者と見間違えられないよう一人で黙々と、青年の家の坂道を少し速足で国道まで歩きました。

朝の集い

信号で引き返し少し長い上り坂をしっかり歩きました。駐車場まで戻ると私の目の前に何やら黒い動物がいきなり出てきて驚きました。懐中電灯を照らすとそれは小型のイノシシでした。私も驚きましたがイノシシも驚いたのか暗い左の道を一目散に走り去りました。いやはやここまで来てイノシシとは・・・でした。

 

ムササビ

 そのうち東の空が明るくなり始め、朝の集いに参加する人たちが、「おはようございます」と声をかけながら、ぞろぞろ広場へ出てきました。7時から朝の集いがあり一日が始まりました。食事の前ラウンジで新聞を読んでいると、職員の大藤さんが、「交流の家にムササビが住み着いていますが見ますか!!」と言われ、見るとラウンジのカーテンの向こうのガラス窓の隅に、ムササビがうずくまっていました。

ムササビは夜行性なので夜は活動に出ていて、朝が来たのでねぐらに帰ったようで、眠そうな顔をしてたじろきもせず、じっと私の顔を見つめていました。駐車場辺りのイノシシといい、広場に集まったいわば動物の人間といい、また窓の外に巣を作って住んでいるムササビといい、青少年交流の家はどうやら動物たちの集まる格好の場所のようでした。

「1万歩 毎日日課で 歩いてる 旅先なれど 目標目指す」

「交流の 家に通じる坂道を 懐中電灯 頼りに歩く」

「目の前に いきなりイノシシ 驚いた イノシシさんも 私に驚く」

「ラウンジの 窓の外には ムササビが 交流の家 動物集まる」

 

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