〇ウラジロ採り
正月飾りに欠かせないのがウラジロです。最近は山が荒れてウラジロ採りも一苦労だと近所の人は嘆いていますが、私は毎年とっておきの自分の場所を見つけているので、造作もなく綺麗なウラジロを確保しています。その場所は歩いて5分ほどの裏山です。ただし急斜面のため採るのに一苦労しますが、注意さえすればどおってことはありません。
このところ毎日のように冬とは思えない雨が降り、山へ入るのは億劫でしたが、昨日は長靴を履いて、思い切ってウラジロ採りに出かけました。雑木の中はまだ露が残っていました。シダ類をかき分けて奥へと進み、傷んでいない頃合なウラジロを70枚程度採って山を下りましたが、僅か20~30分ほどで採って帰った私を見て、妻はその早業に驚いていました。
ウラジロは12月30日、同居の長男息子に手伝ってもらって、私が既に作っているしめ縄につけて玄関や神棚に飾る予定です。子どもの頃から有無を言わさず長男に生まれたため、当然のこととして親父が私に教えてくれたわが家の伝統的習慣は、いつの間にか自分の身についていますが、息子の代への引継ぎは残念ながら終わっていないのが少し心残りです。そんな無駄なことをしなくても、ホームセンターへ行けばお金で買える時代になりました。
「裏山に 分け入りウラジロ 秘密場所 造作もなしに 採ってきました」
「山草(やまくさ)と 言う名ウラジロ しめ飾り 正月縁起 担いで使う」
「正月を 迎える準備 着々と 昭和生まれの 古いしきたり」
「リタイアし サンデー毎日 はずだった やること多く 今日も明日も」